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災害BCPアプリ 説明書

災害や電子カルテ停止のとき、各部署がBCP(事業継続計画)に沿って「やること」を確認・報告し、災害対策本部が全部署の状況を集約して指示・通知を行うためのWebアプリです。院内サーバー(インターネット非接続)でも、ブラウザ1台だけ(1台完結版)でも動作します。医仁会武田総合病院のBCPを原型に、災害拠点病院/一般病院/クリニック/在宅・訪問系/介護施設のテンプレートを同梱しています。PC・スマートフォンの両方に対応し、スマホからは写真つきで状況報告できます(画面幅に応じて自動でスマホ表示に切替。A-11参照)。

各画面ヘッダーの「📕 BCPマニュアル」から、BCP本文(事業継続計画のPDF)をいつでも閲覧できます。目次の項目をタップ(クリック)すると該当ページへジャンプします。スマホでは画面右下の「📚 目次」ボタンでいつでも目次に戻れます。

📚 目次(スマホではタップで開閉)
A. 使用方法(全職員向け)
はじめに
  1. 5分で始める(クイックスタート)
  2. 全体の流れ
各部署の操作
  1. ログイン(部署の選択)
  2. 部署の画面(アクション・状況報告・業務継続・備蓄・患者数・職員数)
  3. 報告一覧(病院全体の状況)
  4. コメント機能
  5. 一斉通知(掲示板)
  6. スマートフォンでの利用(写真報告)
    📱 通信なしで見るアクションカード
災害対策本部の操作
  1. 本部の画面(3ペインの見かた・集約・指示・事態・ステージ・クロノロ)
  2. 本部ツール①(受援台帳・EMIS転記シート・資源/備蓄)
  3. 本部ツール②(患者・搬送、職員、対応チェック・復旧、連絡先)
  4. 実際の災害時(災害モード)
  5. 停電・電源断への備え(記録を失わないしくみ)
  6. 災害訓練モード(AIシミュレーション・シナリオ)
  7. 訓練シナリオを作る・直す
  8. 講評レポート
平時の備え・管理
  1. 平時点検(サイバーBCP確認表・拠点病院要件・リスクアセスメント)
  2. 紙様式の印刷(アプリが使えないときの備え)
  3. 訓練履歴と改善事項(AAR)
  4. セットアップ(施設プロファイルとテンプレート)
B. 情報システム部向け 初期設定
  1. 技術構成と動作要件
  2. 院内サーバーへの設置
  3. 初期設定(部署・報告項目の登録)
  4. データ管理・バックアップ・リセット
  5. インターネット共有(任意)
  6. 運用・セキュリティ上の注意
  7. トラブルシューティング
A. 使用方法(全職員向け)

A-0. 5分で始める(クイックスタート)

はじめて使う施設

  1. トップ画面の「管理・平時のメニュー」から「🧭 セットアップ」を開き、施設の種別(災害拠点病院/一般病院/クリニック/在宅・訪問系/介護施設)を選びます。
  2. 施設名・参集基準・使う部署と病棟名・連絡先を入力して「設定を作成」。すぐに使える設定ができます(詳細は A-17)。
  3. ⚙設定画面で、アクション・業務一覧・備蓄・職員定員などを施設に合わせて修正します。同梱データは叩き台(案)です(B-3)。

まず訓練を1回やってみる

  1. トップ画面で部署(本部・病棟・管理室のどれでも可)を選び、「🎓 訓練開始」→ 訓練シナリオ(例:地震・平日昼間)や想定する事態・時間帯を選んで開始(A-8)。
  2. 別の端末(またはタブ)で薬局病棟にログインし、「やること」のチェックと状況報告を送ります(A-3)。ログインしていない部署はAIが自動で報告します。
  3. 本部画面で集約表・指示・クロノロ・本部ツールを操作し、「📋 講評レポート」で結果を見て訓練履歴に保存します(A-9・A-16)。

実際の災害のとき

  1. 本部が「🚨 災害モード開始」→ 発生している事態(複数可)を選びます(A-10)。
  2. 各部署はアクションのチェックと状況報告。本部は対応ステージを宣言し、EMIS転記・受援・資源・患者・職員のタブで全体を管理します(A-7・A-12・A-14)。
  3. アプリが使えないときは紙様式A-15)に切り替え、復旧後に転記します。

A-1. 全体の流れ

  1. 各部署の端末で、自分の部署にログインします(パスワード不要)。
  2. 災害対策本部が「災害モード」または「訓練」を開始し、発生している事態(地震・風水害・電子カルテ停止など。複数可)を選びます。
  3. 各部署は事態ごと・フェーズごとに整理されたやること(アクション)を確認・チェックし、状況報告(安否・診療継続・設備・要請・写真)と患者数・職員数・備蓄残量を本部へ送ります。
  4. 本部は全部署の状況を集約し、指示一斉通知を出し、被害の程度に応じて対応ステージ(1〜4)を宣言します。各部署の業務は継続/縮小/休止の計画に切り替わります。
  5. 本部は本部ツールで受援(DMAT等)・EMIS転記・資源の残り日数・患者と搬送・職員の参集・事態別の対応チェック・外部連絡を管理します。すべてクロノロに時系列で自動記録されます。
  6. 報告や通知は全端末に約5秒ごとに自動更新で反映されます。終了後は講評レポートを出し、訓練履歴に改善事項とともに保存します。

A-1a. 施設の入口リンク(職員に配るURL)

施設ごとに専用の入口URLがあります(例:…/takeda.html、正式には …/start.html?id=takeda)。このURLを職員に配り、各自の端末で最初に1回だけ開いてもらいます。

  • 初回:施設名と内容が表示され、「この端末で使えるようにする」を押すと、その施設の設定(部署・アクション・訓練シナリオなど)がその端末に読み込まれ、部署選択の画面が開きます。
  • 2回目以降:同じリンクを開くとそのまま部署選択の画面が開きます(ボタンを押す必要はありません)。ブックマーク(スマホは「ホーム画面に追加」)しておくと1タップで開けます。
  • 設定が新しくなったとき:同じリンクが「最新の設定に更新する」に変わり、変更点が表示されます(A-1b)。
  • 📄 配布用の案内(部署選択画面の「管理・平時のメニュー」→ 配布用の案内):入口URLのQRコードと使い方を1枚にまとめた印刷用のページです。院内掲示・職員への配布に使えます。院内サーバー版で使う場合は、画面上部のURL欄を院内のアドレス(例:http://192.168.1.20/bcp/start.html?id=takeda)に書き換えると、QRコードもそのURLに変わります。
  • デモ(クリニック・中小規模病院・災害拠点病院・在宅訪問系・介護施設)は demo.html に残っています。施設の入口URLとは別物です。

※ Web版(1台完結版)は端末ごとにデータを持ちます。他の端末と報告を共有するには院内サーバー版をお使いください。

A-1c. インターネットで合同訓練をする(共有サーバー)

複数の部署がそれぞれの端末から同時に参加して訓練するときは、共有サーバーのURLを使います。参加者全員が同じ状況(報告・指示・クロノロ)を見られます。

  • 合同訓練のURLhttps://takeda-bcp.onrender.com/(武田総合病院の設定で立ち上がります)。開いて部署を選ぶだけで参加できます(端末ごとの設定読み込みは不要)。
    ※ 同じサーバーに https://bcpshare.mirulife.jp でも入れます(どちらでも中身は同じです)。院内の案内は上のURLのままで構いません。
  • 進め方:だれか1人が「🎓 訓練開始」(本部・部署・管理室のどの画面からでも同じです)→ 各部署は自分の部署を選んで報告。ログインしていない部署はAIが報告します。終わったら「📋 講評レポート」→ 訓練履歴に保存。
  • 無料のサーバーを使っているため:15分使わないと停止し、次のアクセスで起動に30〜60秒かかります(最初の人が少し待ちます)。またサーバーが再起動すると報告や訓練の記録は消えます。残したい記録は⚙設定の「バックアップ」で書き出してください。設定(部署・アクション)は毎回読み直されるので消えません。
  • インターネット上の公開URLです。患者の氏名など個人が特定できる情報は入力しないでください(このアプリは人数と院内IDだけを扱う設計です)。⚙設定画面はパスワードで保護してあります。
  • 個人の練習・説明には takeda.html(端末の中だけで動く版)、実災害・院内の本番には院内サーバー版を使ってください。

A-1b. 施設の設定が更新されたとき

施設専用リンク(例:takeda.html)から読み込んだ設定は、その端末(サーバー版はサーバー)に保存して使います。施設側で設定が新しくなっても、自動では入れ替わりません。そこで、新しい版があるときは部署選択画面と⚙設定画面の上部に案内が出ます。

  • 🔄 ○○の新しい設定があります(この端末:版1 → 最新:版2)と表示され、その版で何が変わったかが箇条書きで出ます。
  • 「設定を更新する」を押すと専用リンクの画面が開き、変更点を確認したうえで最新の設定に入れ替えられます(報告・訓練の記録は残ります)。
  • この端末の⚙設定画面で独自に変更した内容は上書きされます。独自の変更がある場合は、先に「先にバックアップ」から設定を書き出してください。
  • 「あとで」を押すと、その版の案内はこの端末では出なくなります(さらに新しい版が出れば再び案内します)。
  • 院内サーバー版では、管理者が一度更新すれば全端末に反映されます。1台完結版(Web版)は端末ごとに更新が必要です。

A-2. ログイン(部署の選択)

  • トップ画面で「既存の部署に参加」「新しい部署を登録」を選びます(パスワード不要)。
    • 既存の部署に参加:部署の一覧から選んで参加します。病棟・外来・事務部門も、⚙設定に登録されている名称がすべて並びます(武田病院なら 3L・3SW・5L・5SW・6L・6SW・ICU など)。緑の「登録済み」が付いた区分はすでに誰かが使っており、選ぶと一つの部署に複数の端末(スマホ・電子カルテ端末)が接続して情報・報告を共有します。印のない区分を選べばそこから開始できます。
    • 新しい部署を登録:部署を選んで開始します(病棟・外来・事務部門などは名称を入力して新規作成)。
  • 病棟外来事務部門など「複数登録できる部署」は、選択すると⚙設定で事前登録した名称が一覧で並びます(病棟=ICU・SCU・5階東病棟 など/外来=内科外来・整形外科外来 など/事務部門=総務部・医事部・情報システム部 など)。自分の名称をタップするだけで開始できます。すでに誰かが使っている名称には緑の「登録済み」が付き、選ぶとその区分に参加して情報を共有します。一覧にない名称で始めたいときは、下の「一覧にない○○名を入力する」を開いて入力します。名称の候補は⚙設定の各部署「名称の候補」で編集できます。
  • トップ画面の下の「管理・平時のメニュー」には、⚙設定・🧭セットアップ・🧪デモを選ぶ・🛡平時点検・🖨紙様式の印刷・📚訓練履歴・📖説明書の大きなボタンが並びます。
  • 選んだ部署はこの端末に記憶され、ヘッダーに「起動部署:○○」と表示されます。別の端末を離れて使うときはログアウトで解除します。
  • ヘッダーの「部署一覧」から、閲覧のために他部署の画面へ切り替えることもできます(起動部署は変わりません)。

A-3. 部署の画面(報告とアクション)

やること(アクションカード)=画面左

  • 本部が選んだ発生中の事態(地震・風水害・電子カルテ停止 など)ごとに、その事態のフェーズ(発災直後/30分以内/…/継続 など時間の区切り)に沿って、その部署の「やること」が並びます。どの事態にも共通するアクションは先頭の「共通」にまとまります。
  • 地震のように時間で進む事態では、発災からの経過時間に合わせて「▶ 今ここ」のフェーズが強調され、過ぎたフェーズは薄く表示されます(チェックはどのフェーズでも可能)。
  • 複数の事態が同時に起きているとき(例:地震+断水)は、事態ごとにカードが分かれて表示されます。
  • 完了した項目のチェックボックスを入れると、進捗が本部に共有されます。
  • アクションの文をクリックすると、右の報告シートの関連項目が強調表示されます。
  • 説明の開き方アクションの文をクリックすると(文の末尾の 「▾ 説明」 でも可)、具体的に何をするか(誰が・どこで・何を確認し・誰に伝えるか)の説明が下に開きます。たとえば「経過記録(クロノロ)の作成を開始」なら、記録係を決めて「時刻/誰から/内容/対応」を書き始めること、このアプリではクロノロタブに自動で残るので電話や口頭の情報だけ手入力すること、が書かれています。もう一度クリックすると閉じます。説明のあるアクションは文に点線の下線が付きます。
    チェックを入れて完了にすると、その項目はその時間帯の一覧から消えます。残っている「やること」だけが目に入るようになります。
    時間帯の見出し(例「30分以内」)には「✓ 完了 2/5」と進み具合が出て、「▾ 完了アクションを再表示」で完了した項目も見られます(1行に畳んだ形で並び、文をクリックすると中身が開きます。チェックを外せば元に戻ります)。
    その時間帯のアクションをすべて完了すると、時間帯の見出しごと消えます。一番下の「✓ すべて完了した時間帯 ○件を表示」で戻せます。
    ただし「継続」(随時・常時)のアクションは、完了しても消えません(ずっと続ける作業のため。見出しに「継続表示」と出ます)。説明の中の「▶ 関連する報告項目を表示」を押すと、右の報告シートの該当項目が強調されます。説明文は⚙設定の「部署の事前登録」で各アクションごとに編集できます(B-3)。紙のアクションカード(紙様式)にも小さく印字されます。

業務継続パネル(アクションカードの下)

  • その部署の業務一覧(優先継続/縮小可/一時休止可)と、現在の対応ステージで計画上どう扱うか(継続/縮小/停止)が表示されます。
  • 実際の運用が計画と違う場合(例:計画は「継続」だが人員不足で「縮小」)は、各業務の実運用を選んで「本部へ申告」します。本部の集約表と部署詳細に「業務:継続◯ 縮小◯ 停止◯」として反映されます。
  • 初期の業務一覧は叩き台(案)です。⚙設定画面で部署ごとに修正してください。

⚠ 異常報告パネル(アクションカードの上)

  • 本部へ報告した内容のうち異常な状況(状態が正常以外/診療継続が可能以外/安否に被害あり/設備が可以外)を上部に一覧表示します。
  • 各項目の「🔄 再報告」=状況報告フォームを開いて最新の状況を再送信します(新しい報告が現況になり、報告一覧の件数も更新)。
  • 各項目の「✅ 解決」=その項目が解決したことを記録し、一覧と報告一覧の件数から外します(再報告すると最新状況で作り直されます)。

状況報告=画面右(3つのタブで切替)

  • 状況報告:部署の状態・患者/職員の安否・診療継続の可否・参集人数・設備チェックリスト・要請などを入力し「本部へ報告を送信」。
  • 状況(何が起きたか)報告のいちばん大事な欄です。「部署全体の状態」のすぐ下にあります。本部は「危険」「継続不可」という判定だけを受け取っても動けません(何が危険なのかが分からず、現場に聞き返すことになり、そのぶん対応が遅れます)。何が起きたかを1件ずつ、事実として書いてください(例:「天井材が約3㎡落下し、通路の一部が通行できません」)。要請欄と同じく分類を選びます(必須)
    入力欄の下の「よくある状況」のボタン(チップ)は、いま起きている事態に合わせた被害の文例です。押すだけで文と分類が入りますので、急いでいるときはこれが一番速い入力です。地震の訓練なら地震の文、断水の訓練なら断水の文、電子カルテ停止の訓練なら電子カルテ停止の文が出ます(他の事態の文は混ざりません)。文例は9つの事態すべてにそろっています(地震31件・断水36件・電子カルテ停止46件・風水害46件・長期停電51件・多数傷病者41件・感染症42件・院内火災38件・病院避難40件のあわせて371件)。いずれも実際に起きた災害の報告書から書き起こしたものです。風水害は台風や大雨が来る前の備え(備蓄を上の階へ移す、止水板、退院の前倒し、職員の泊まり込み)から、浸水・長期停電・水が引いたあとの復旧までが入っています。その事態の文例がまだ登録されていないときは、「まだ登録されていません」と案内が出ますので、欄に自由に書いてください(文例は⚙設定の「事態」から足せます)。
    「危険」「診療継続:不可」「設備のどれかが不可」を選んだときは、1件以上の入力が必須です(欄が赤くなり、入力しないと送信できません)。逆にいえば、この3つに当たらないときは省略できます。
    この欄は送信しても消えません(「いまの状況」なので、次の報告でも引き継ぎます)。状況が変わったら書き換えてください。
    本部側では、この状況が部署別 状況一覧のいちばん上に色バッジ付きで並び、判断ガイドの「根拠」にもそのまま使われます(「状態:危険」ではなく「天井材が約3㎡落下…」と表示されます)。この状況から「何についての危険か」を判定して指示の宛先と質問が決まります(人工呼吸器がバッテリー運転なら臨床工学へ「使える台数・バッテリーの残り時間・代替機」、壁のひび割れなら施設管理へ「構造か非構造か」)。さらに本部が担当部署へ送る指示文にも、この「現場の報告」がそのまま入ります(例:施設管理へ「病棟/6Lから『危険』の報告です。現場の報告:壁に斜めのひび割れを確認。構造の損傷か判断できません。至急現場を確認し…」)。受け手が何が危険なのかを知らないまま現場へ向かうことがなくなります。訓練でAIが出す報告にも、同じように具体的な状況が入ります。
  • 設備・資器材チェックリスト:各項目の可否と具体状況を入力。末尾の「その他」欄に、一覧に無い設備・不足物資などを自由に記入できます。ここに書いた具体状況(備考)は、本部の一覧にそのまま表示されます(例:「電子カルテ 不可(暗号化され起動せず)」)。何が起きているかが伝わるように、短くても構わないので具体的に書いてください。
  • 本部への要請・報告事項1件ずつ入力し、行ごとに分類を選びます(必須)。分類は「人・安全/建物・区画/ライフライン/情報システム/物品・医薬品/人員/患者・利用者/業務継続/その他」の9つです。文を書くと「推定:物品・医薬品(押すと選ばれます)」と候補が出るので、合っていれば1タップ、違えば自分で選び直します(選ばないと送信できません)。「+ 要請・報告を追加」で行を増やせます。
    行ごとに「本部に何を求めるか」を選びます(文を書くと自動で選ばれ、違えば選び直します):
     🔴 指示・支援がほしい=本部が動かないと解決しないこと。本部の一覧に「指示が必要」として残り、指示が出るまで消えません。
     🟢 自部署で対応中(結果を報告します)=いま自分たちで対応していること。本部は指示を出さず、結果が出る見込み時刻だけを聞きます(例:「在庫は確認中ですが棚卸できていません」)。
     ⚪ 報告のみ(指示は不要)=知っておいてほしいこと。本部の指示案も「未指示」の印も出ません(例:「職員1名が軽い打撲をしましたが就業可能です」)。
    途中で支援が必要になったら、種別を「指示・支援がほしい」に変えて報告し直してください。本部の側でも仕分け直せます。
  • 「よくある要請」のボタン(チップ)が並びます。押すだけで文と分類が入るので、急いでいるときはこれが一番速い入力です。候補はいま起きている事態に合わせて変わり(地震なら「天井材が落下…」「壁にひび割れ…」など)、先に分類を選べばその分類の候補に絞られます。施設でよく出る要請は⚙設定の「よくある要請(入力チップ)」に1行ずつ書いておけば候補に加わります。
    分類を付ける理由は2つです。①本部の一覧で色バッジとして表示され、何が起きているかが一目で分かる。②本部の推奨指示が分類で絞り込まれ、関係のない指示が並ばなくなる。急いでいるときは推定をそのまま使って構いません。
  • 写真(任意):スマホのカメラや写真から現場の画像を添付できます(1箇所あたり最大6枚・自動で縮小して送信)。報告全体への添付に加え、設備・資器材の各項目ごと(「不可/一部可」を選ぶと写真ボタンが出ます)にも添付できます。本部は「部署別 状況一覧」の写真列(📷◯枚)や部署の詳細画面で、どの設備の写真かも含めて確認できます(スマホでは写真をタップで全画面表示)。詳しい撮影・添付操作は A-11 を参照。
  • タイムライン:この部署の報告・受信した指示・回答の記録。
  • 報告一覧:病院全体の状況(後述)。

本部からの指示への回答

  • 本部から指示が届くと、左のアクション欄の上に「📢 本部からの指示」が表示されます。
  • 回答方式のテンプレート(本部側):「受入可否(受入可能/制限付き可/受入不可)」「応援可否(応援可能/応援中/応援不可)」「対応状況」などを選ぶと回答の選択肢が入ります。回答方式の「自由記述のみ」は文章だけで回答する方式です(どの方式でもコメント欄は使えます)。
  • 指示ごとに指定された方法(チェック/テキスト/選択)で回答します。回答に写真を添付することもできます(対応の証跡など)。
  • コメント欄(任意):どの回答方式でも本部への自由記入コメントを書けます(対応状況・困っていること・復旧の見込みなど)。回答方式が「回答済みチェックのみ」の指示では、「回答済みにする」にチェックを入れるとコメントも一緒に送られます(あとから「💬 コメントを更新」で書き直せます)。コメントは本部の「送信済み」タブで読めます。
  • 回答した指示・「対応済みにする」を押した指示は、その場で1行に畳まれます(✓ 回答済み+本文+時刻)。まだ回答していない指示だけが開いた状態で残るので、やり残しが一目で分かります。見出しには「未回答 ○件」(すべて回答済みなら緑で「すべて回答済み」)が出ます。畳まれた行をクリックすると開き直せます(回答のやり直しもできます)。

A-4. 報告一覧(病院全体の状況を確認)

  • 「報告一覧」タブで、病院全体の状況を種別ごとのボタンで切り替えて確認できます(患者安否/職員安否/診療継続/参集人数/設備/受入可能病床数/転送が必要な患者数/必要物資/要請)。
  • 各ボタンには該当件数が表示され、押した種別だけを表示するので、必要な情報を素早く確認できます。
  • 各行をクリックすると、その部署の詳細(状態・設備・追加項目・コメント)が開きます。
  • この一覧は全部署で閲覧可能です。
「受入可能病床数」は、外来・病棟・手術室・救急センター(トリアージ)のみ入力・表示されます(情報システム部で対象部署を変更可能)。

A-5. コメント機能

コメントの送り方(手順):コメントは「部署の詳細画面」を開いて投稿します。

  1. 「報告一覧」タブを開く(部署ビュー・本部ビューのどちらでも可)。
  2. コメントしたい部署の行(💬マークのある行)をクリックする。→ その部署の詳細画面が開きます。
  3. 開いた画面の上のほうにある「💬 コメント」欄の入力ボックスに文章を入力。
  4. 「コメントする」ボタンを押すと送信完了。あなたの部署名つきで全部署に表示されます。
別の開き方:タイムラインの報告にある「💬」ボタン、または本部の「部署別 状況一覧」で部署名をクリックしても、同じ詳細画面(コメント欄つき)が開きます。
  • コメントには写真も添付できます(🖼写真ボタン)。投稿した部署名が記録され、全部署が閲覧できます(自部署・他部署どちらからでも投稿可)。
  • 自分の部署の報告に他部署からコメントが付くと、画面上部に青い通知バナーが出ます。「開いて確認」ですぐにスレッドを開けます。

A-6. 一斉通知(掲示板)

  • 災害対策本部が全部署へ一斉通知を出せます(写真も添付可=避難経路図・被害状況など)。
  • 最新の通知は全画面のヘッダー直下にオレンジの帯で常時表示されます(写真も表示)。
  • 「🗂 履歴表示」ボタンで、過去の通知を掲示板のように一覧できます。

A-7a. 本部画面の見かた(PCの画面は3つに分かれています)

本部のPC(横1920px程度)では、画面が左・中央・右の3つに分かれます。ノートPCやタブレットなど横幅が狭い端末では、これまでどおり縦に並びます。

  • 左:病院全体の状態(幅260px・スクロールしても消えません)。上から 対応ステージ勤務の時間帯指揮の型患者の受入・搬送管理室の一覧件数のタイル(危険・注意・正常・未報告など)。
    • 管理室の一覧の行を押すと、中央の一覧のその管理室まで画面が動き、右の指示欄の宛先が自動でその管理室になります(一覧の行に青い印が付きます)。
    • いちばん下の案内ボタン(🏛 管理室の集約報告/🧭 判断ガイド/📋 本部のアクション/🧩 誰が決めるか/📢 全部署へ一斉通知/🛠 本部ツール)を押すと、一覧の下に置いてあるそのカードが開いた状態で表示されます。赤い数字は「いま手を付けていない件数」です。
  • 中央:部署別 状況一覧。本部がいちばん長く見る表です。起動してすぐ、スクロールなしで見えます。先頭は「🏛 管理室からの報告」の区画で、そのあとに群ごとの部署が並びます。
  • 右:本部の操作(指示を出す/送信済み/クロノロ/タイムライン/報告一覧。こちらもスクロールしても消えません)。一覧を見ながら、そのまま指示を書けます。
  • 左右の境目(細い縦線)を左右にドラッグすると幅を変えられます(ダブルクリックで元に戻ります)。「◀ 閉じる」「▶ 閉じる」で片側を畳むこともできます。

以前は画面の上に帯が5本と管理室カードが積み重なり、いちばん見たい一覧が2画面ぶん下にありました。表示する内容は減らしていません。置き場所を変えただけです。

文字の大きさも見直しました。本部の画面は立ったまま、何人かで覗き込むものなので、これまでの11〜12pxの小さな文字は机から離れると読めませんでした。全画面を通じて6段階(28/20/17/15/14/13px)に整理し、13pxより小さい文字は作らないことにしました。色にも意味を固定しています(赤=危険・診療継続不可・期限超過/橙=注意・未指示/緑=正常・解決済み/灰=未報告・未設置/紫=管理室から上がってきたもの)。色だけで区別はしません。白黒で印刷したときや、色の見え方が違う方が見たときにも分かるよう、赤い印には必ず「危険」と文字が入ります。

A-7b. 管理室の画面(病棟管理室・外来管理室)

大きな病院では、本部が20〜30の部署を直接見るのは現実的ではありません。管理室は、病棟群・外来群などいくつかの部署をまとめる中間の指揮者です(BCP本文の「病棟管理室・外来管理室を設置」に対応)。部署選択の画面で管理室を選ぶと、この画面が開きます。クリニックなど小規模施設では使いません(設定で管理室を作らなければ、今までどおり全部署が本部直下です)。

  • 🧭 群の集約:この群の部署の報告を自動でまとめ、報告済み/危険/注意/未報告/継続不可・参集の合計・受入可能病床・要転院・人工呼吸器をタイルで表示します。危険・継続不可・未報告の部署名と、群内のすべての要請も一覧になります。
  • 📤 集約して本部へ報告:この内容を1本の報告として本部へ送ります。本部の一覧にはこの群の行として表示されるので、本部は27行ではなく群の数(4つ程度)を見て判断できます。状況が変わったら押し直してください(少なくとも2時間ごと)。
  • 📋 管理室のアクション:管理室自身のやること(管理室の設置・未報告部署への連絡員・病棟間の人員融通・空床の集計・本部への集約報告・夜勤体制など)。各項目の「ⓘ 説明」で具体的な手順が開きます。
  • この群の部署:群の中だけの状況一覧です。各行の「💡 指示案を開く」で判断ガイドと実行案が使え、まず群の中で応援や物品の融通を決められます(病棟間の人員の融通は管理室の仕事です)。
  • ✉ 群内への指示:この群の部署だけに指示を出せます。受け取った部署には「病棟管理室」からの指示として表示されます(本部からの指示と区別できます)。
  • 本部からの指示は画面の上に表示され、その場で回答できます。本部の指示を群の各部署へ分配するのも管理室の役割です。
  • 訓練では、管理室をAIが担当すると群の集約報告群内への中間の指示を自動で出します(人が管理室に入れば、自分で集約して送れます)。
  • 管理室は、本部が「設置する」と決めてから動き出します(自動では立ち上がりません)。未設置のうちは本部の一覧に出ず、集約も始まりません。設置は本部ツールの「🏳 院内班・管理室」タブから、または管理室画面の上部に出る「🏳 設置を登録する」から行います。くわしくは A-7c

A-7d. 夜間・休日の扱い(当直だけのとき)

夜間・休日は当直だけなので、日勤と同じ物差しで判定すると「どの部署も未報告」「どの部署も人員不足」になり、本当に見るべき当直の報告が埋もれます。発災の時刻が日勤の時間帯の外なら、アプリは自動で夜間・休日モードに切り替わります(本部画面の上に「🌙 夜間・休日として判定中」と出ます。手動で切り替えることもできます)。

時間外に未ログインの部署は「不在」と決めつけません

  • 時間外の未ログインには「無人」「残業・当直で人がいる」「いるが報告できない」が混ざっています。決めつけず、「時間外(在否未確認)」として灰色で表示します。★★★の「未報告」は出しません。
  • 本部にはまとめて1件時間外部署の在否確認(○部署)」が出ます。連絡網で一度だけ確認してください。部署ごとに13件も出ることはありません。
  • 確認したら、一覧の各行の「在院|無人」を押して記録します。在院なら通常どおり報告を求め、無人なら一覧・集計から外れて参集を待ちます。記録はクロノロに残ります(「【在否の確認】購買部:無人(確認済み)(内線応答なし)」)。
  • 日勤終了の直後(既定:終了後2時間以内)の発災は、残っている職員がいる可能性が高いので、在否確認が★★★に格上げされます。

部署ごとの「勤務体制」を設定します

  • 24時間体制(病棟・救急・本部):時間外でも人がいる前提なので、報告がなければ従来どおり★★★が出ます。
  • 日勤+時間外は当直・呼出(手術室・輸血など):時間外は在否未確認として扱います。
  • 日勤のみ(購買・栄養・総務・外来・リハビリ):時間外は在否未確認として扱い、参集を待ちます。
  • ⚙設定の部署編集で選べます。未設定なら部署名から自動で推定します(「外来」は日勤のみ、「救急外来」は24時間)。

夜間の人員は「1名が平常」として判定します

部署ごとに日勤の定員・最低人員とは別に、夜間・休日の定員・最低人員を設定できます(⚙設定の部署編集。空欄なら勤務体制から推定)。夜間はこの値で判定するので、当直1名の部署が毎晩「最低人員割れ」になることはありません。参集率の分母も夜間の定員になります。

  • 0名(当直者が負傷・来られない)→ ★★★「この部署に職員が1人もいない:代行を決める」
  • 夜間の最低を下回る → ★★(応援の配置)
  • 定数どおり(1名)でも、危険・診療継続不可・未解決の要請がある → ★★「1名体制で対応中:応援の要否を確認」。1人に背負わせないための確認です
  • 定数どおりで何も起きていない部署には、何も出しません

夜間はどの部署にも余力がないので、応援の実行案は「応援に出せる部署がありません」で終わらせず、「参集してきた職員から本部が配分します」に切り替わります。

無人と分かった部署には、指示を飛ばしません

  • 本部が「無人」と記録した部署は、実行案の宛先から自動で外れます。担当が全員無人なら、案が「🏛 本部から直接手配する(担当部署は無人)」に切り替わり、「担当の○○は時間外で無人です。本部から業者・行政へ直接手配します(連絡先:水道局 給水車要請)」という返答になります。「🚚 外部手配に起票」で台帳に残してください。
  • 一部だけ無人なら、残った部署へ送ります(経路は変えません)。
  • まだ在否が分からない宛先には「(時間外・在否未確認)」と印が付きます。送る前に気づけます。

訓練は時間帯を選んで始めます

  • 訓練開始の画面で 「☀ 平日の日勤帯」「🌙 夜間・休日(当直だけ)」を選びます(既定は平日日勤帯)。夕方に訓練を始めても、勝手に夜間モードになることはありません。
  • 夜間・休日の訓練では、日勤のみの部署は最初からいません。一覧では「時間外(在否未確認)」のままなので、本部が在否を確認する練習ができます。しばらくすると(発災+60〜180分)「👤 購買部(調達・ロジ)が参集しました」と順に参加してきます。
  • シナリオごとに時間帯を決めておくこともできます(🎬 訓練シナリオの編集画面の「時間帯」)。

A-7c. 院内班(救護班・トリアージ班など)と「🩺 診察を依頼する」

災害時は、病棟や外来で「けが人が出た」「急変した」ことは分かっても、どの医師に来てもらうかが決まらないまま時間が過ぎがちです。この機能は、現場が依頼のボタンを押すだけで、けがなら外傷班、内科的な急変なら内科班…と向かう班が自動で決まるようにするものです。病院(災害拠点病院・中小規模病院)のテンプレートにだけ入っています(クリニック・在宅・介護施設では使いません)。

班は「発災後に、本部が立ち上げる部署」です

  • 院内班は 病棟と同じ「複数登録できる部署」です。既定では当直医(初動)/内科班/外傷班/救護班/トリアージ班の5つが候補として並びます(名前は⚙設定で変えられます)。
  • 当直班以外の班と、管理室は、自動では立ち上がりません。災害対策本部が「設置する」と決めてから動き出します(実際の運用と同じです)。訓練モードでも同じで、本部が設置するまでAIの管理室・班は何もしません。
  • 「未設置」のままの管理室・班は、本部の一覧に出ず、診察の依頼も届きません。
  • 大きな病院では院内班管理室(病棟管理室と同じ中間の指揮単位)を置き、そこで各班の集約と指示ができます。

設置のしかた(本部ツール「🏳 院内班・管理室」)

本部画面 下部の本部ツールに 「🏳 院内班・管理室」タブがあります。管理室も院内班も、まだ誰もログインしていなくてもここに並びます(「班が一覧に出てこないので設置できない」が起きないように)。

  • 🏳 本部が設置:本部がその場で編成を決めて登録します。小さなダイアログが1枚開くので、配置場所人数(医師○名・看護師○名…)を入れて「設置する」を押すだけです。台帳への書き込みと、全部署への一斉通知まで1クリックで終わります。
    当直班は初動の巡回で手が離せないことが多いので、本部が代わりに書き込めるようにしました。
  • ✉ 編成を指示:従来どおり、本人に編成してもらう指示文(回答期限15分)を作ります。余裕があるときはこちらでも構いません。
  • ✏ 修正/🚩 解散:設置したあとの人数・場所の変更や、任務を終えた班の解散もここから。
  • 管理室に入った人は、管理室画面の上部に出る 「🏳 設置を登録する」からも同じ内容を登録できます。班に入った人は、部署画面の「班の編成」欄から登録できます。
  • 設置・変更・解散はすべてクロノロに残ります(【管理室の設置】【院内班の解散】…)。

メンバーの入力は「職種ごとの人数」だけで構いません

  • 既定の入力は 医師○名/看護師○名/薬剤師○名/技師○名/事務○名/その他○名人数だけです。災害時にこれ以上を求めると、かえって入力されないためです。
  • 出身部署まで残したいときは 「▸ 出身部署まで記録する(任意)」を開きます。候補には
    医局・当直医・応援(院外)・不明(部署一覧に無い医師の所属先)
    3L病棟・5SW病棟・本館外来…のようにどの病棟・どの外来かまで
    ③従来どおりの部署名
    が並びます。一覧に無い書き方も直接入力できます。
  • 元の部署の手持ちから人数を差し引いて数えるのは、出身部署を書いた行だけです。人数だけの入力では差し引きません。

本部アクションは「設置してから」チェックできます

  • 本部のアクションのうち、管理室や院内班の設置を前提にしている項目(「病棟管理室へ指示」「救護班・トリアージ班を編成」など)は、その相手が未設置のうちはチェックできません(チェックボックスが押せません)。
  • 代わりに 「⚠ ○○が未設置です:△△ 🏳 いま設置する」が出ます。押すとその場で設置のダイアログが開き(相手が複数なら設置の一覧タブへ移ります)、設置するとそのままチェックできるようになります
  • 「指示したつもりで、実は誰も立ち上がっていない」を防ぐためのしくみです。

現場から診察を依頼する

  • 部署画面の「本部への要請・報告事項」の下にある 🩺 診察を依頼する を押すと、依頼のフォームが開きます。
  • 入力するのは 状態(外傷/内科的な急変/多数傷病者/判断できない)・緊急度(今すぐ/30分以内/手が空いたら)・対象・人数・場所・状態の詳細だけです。フォームの下に「向かうのは ○○班」と宛先が表示されます。
  • 「この内容で依頼する」を押すと、要請欄に1行入ります。報告を送信すると本部に届きます。
  • 本部の判断ガイドには宛先・回答期限つきの指示案が出るので、本部は確認して送るだけです(今すぐ=5分、30分以内=15分、手が空いたら=60分)。
  • 「今すぐ(生命の危険)」を選んだときだけ、報告を送信すると同時にその班へ直接も届きます(本部が気づくのを待たないため)。本部にも報告として残ります。
  • 班がまだ1つも編成されていないときは、本部の判断ガイドに★★★「院内班が未編成:至急編成を指示」が出ます。診察の依頼は医師のいる部署(救急・外来)へ回ります。

訓練で「設置の練習」を省きたいとき

  • 訓練シナリオの編集画面(🎬 訓練シナリオ)に 「管理室・院内班」の設定があります。「開始時から設置ずみ」を選ぶと、そのシナリオでは最初から管理室・班が立ち上がった状態で始まります。
  • 既定は「本部が設置してから動く」です。設置そのものを訓練したいときはこちらのままにしてください。

A-7. 災害対策本部の画面

本部画面は上から順に、①ヘッダー(災害モード/訓練の開始・倍速・AI本部)、②ステージ/事態バー、③一斉通知、④統計タイルと部署別 状況一覧、⑤右側のタブ(指示を出す・送信済み・クロノロ・タイムライン・報告一覧)、⑥下部の本部ツール(受援/EMIS/資源・備蓄/患者・搬送/職員/対応チェック/連絡先)で構成されています。本部ツールは A-12・A-14 を参照。

  • 報告1件ごとの「レベル」と「指示済み」:部署別 状況一覧の「状況・要請」列報告一覧タブでは、報告を1件ずつに分け、 それぞれに分類(人・安全/建物・区画/ライフライン/情報システム/物品・医薬品/人員/患者・利用者/業務継続)と レベル危険=緊急の状況・設備が不可・負傷/注意=通常の状況・設備が一部可/要請=部署からの依頼/情報)を付け、 右端に「✓ 指示済み」か「未指示」を出します。要請はその要請に対して指示を出したかで、それ以外は最後の報告より後にその部署へ指示を出したかで判定します。
    報告一覧タブ分類ごとのボタン(人・安全/建物・区画/ライフライン…)で切り替わり、未指示のものが上、次に危険→注意→要請→情報の順に並びます。「どこに何がまだ手つかずで残っているか」がひと目で分かります。
  • 📋 本部のアクション:本部自身のやること(BCP本文の手順)を事態→フェーズ別に表示し、その場でチェックできます。初期表示は折りたたまれています。「▸ 開く(○件未完了)」で開き、開いたままにしておくと次回もその端末では開いた状態で表示されます(閉じているときも未完了数と進捗バーは見えます)。いまの時間帯(および過ぎた時間帯)にまだチェックしていない項目があるときは、ボタンが赤くなり「⚠ 開く(いま ○件 未実施)」と出ますので、折りたたんだままでも「本部がいま何をやり残しているか」が分かります。進捗バーとチェックは「📝 自部署の状況報告」の画面と同じものなので、どちらで付けても共有されます。各アクションの文をクリックすると、具体的な行動の説明が開きます。内容は⚙設定の「部署の事前登録」→災害対策本部で編集できます。
  • 統計タイル(危険/注意/正常/未報告/診療継続不可/要請あり):クリックで該当部署だけに絞り込み。危険・注意・診療継続不可・要請ありの4つには、件数の下に「✓ 指示済み ○/未 ○」が出ます。その部署の最後の報告より後に、本部(または管理室)から指示を出したかで数えるので、まだ指示を出していない部署が何件残っているかがひと目で分かります(全部済むと緑、残りがあれば橙)。「要請あり」だけは、未解決の要請がすべて指示済みになった部署を数えます。
  • グループ(病棟管理室・外来管理室など):部署を group(所属グループ)でまとめ、群に管理室があれば見出しに「🏛 病棟管理室:集約報告 10:15」と最終集約の時刻が出て、「✉ この群へ指示」で管理室(無ければ群の全部署)を宛先にできます。グループの見出し行に「何部署・危険○・注意○・未報告○・要請○」と、継続不可の部署数・受入可能病床の合計・要転院の合計を表示します。危険・未報告・継続不可・要請のある群は最初から開き、落ち着いている(全員が正常を報告した)群だけ折りたたまれます。開閉はいつでも切り替えられます(本部長が一度に見る行数を減らすため)。統計タイルで絞り込んでいる間は、閉じている群の該当部署も表示されます。グループは⚙設定の部署編集「所属グループ」で自由に決められ、空欄なら今までどおり本部直下(クリニックなど小規模施設ではグループなしで使えます)。
  • 部署別 状況一覧:全部署の状態を一覧。部署名クリックで詳細+コメント。各行の「💡 指示案を開く(○件)」ボタンで、その部署の報告から本部が出すべき指示の案(判断ライン・根拠つき)をその場で開けます(初期表示は折りたたみ。もう一度押すと「▴ 指示案を閉じる」)。★★★(直ちに決定)があるとボタンが赤くなります。開くと、項目ごとに判断ライン(どこで線を引くか)・根拠(その部署の報告のどこを見たか)・推奨する行動が並び、「✉ この部署への指示文にセット」で宛先をその部署にした指示文が入り(クロノロなど別のタブを開いていても「指示を出す」タブに自動で切り替わります)、「📝 判断を記録」でクロノロに残せます。送った指示は、その指示案の「✓ 指示済み(時刻)」になります(文面を直しても紐づきます)。不要な提案は「✕ この提案を却下」で消せます(理由はクロノロに残り、「却下した提案」から戻せます)。 「状況・要請」列(状態のすぐ右)には、その部署で何が起きているかが分類の色バッジつきで1件ずつ並びます。内訳は、使えない設備(品目名と自由記入の備考)負傷の記入要請です。たとえば「情報 電子カルテ 不可(暗号化され起動せず)」のように、何が危険なのかが一覧のまま分かります。判断ガイドを開くと、まず📨 この部署からの要請として要請が1件ずつ並び、それぞれの要請に対する判断と実行案が付きます。 指示を出した要請は「✓ 指示済み ○時○分」と緑の印が付いて折りたたまれ、下に「出した指示:…」が1行で残ります(見出しをクリックすると開き直せます)。見出しには「✓ 指示済み ○件」と出るので、まだ手を打っていない要請だけが開いた状態になります。なお、その部署が新しく報告し直すと、また未対応として開きます(同じ内容でも再度の要請として扱います)。その下に「🧭 報告内容からの判断」(状態・安否・設備・患者数など)が続きます。 統計タイルの下の分類チップ(人・安全/建物・区画/ライフライン/情報システム/物品・医薬品/人員/患者・利用者/業務継続)を押すと、その分類の報告がある部署だけに絞り込めます(もう一度押すと解除)。 要請や人員不足など「誰かに動いてもらう」判断には💡 実行案が付き、どの部署にどう対応させるかを候補つきで提案します。候補のチェックと人数を確認して「✉ この案で指示を送る」を押すと、確認のあと ①送り先の部署へ指示(回答:対応可/一部可/対応不可)→ ②要請元へ返答 → ③クロノロに判断を記録 までを一度に行い、「✓ 指示済み」が付きます。
    • 人員・搬送の応援応援に出せる部署だけを余力の多い順に並べます。患者のいる部署(病棟・外来・救急・手術室)、購買・施設管理・情報システムなど物品や設備を守る部署、本部、未報告の部署、危険・継続不可の部署、参集が最低必要人員ぎりぎりの部署は候補に出ません。候補には「参集○名/最低○名・○名まで」と出せる目安が付きます。候補が無ければ「患者のいない部署の報告待ち」と表示します。
    • 物品・設備の手配(酸素・医薬品・機器・燃料・水・食料・物資):担当する部署(臨床工学・薬局・購買・施設管理など)へ手配を指示し、要請元には「手配した」旨を返します。まだ起動していない担当部署にも送れ、起動時に届きます。酸素・燃料は優先度「高」で送ります。
    • 指示を求める要請・分類できない要請:本部からの返答(現状と方針、または品目・数量・人数・期限の報告依頼)を送ります。
    • 本部が決めること(非常食や紙運用への切り替えの可否と時点、外来の中止・手術の延期、避難・転院の可否、優先順位、面会などの方針)は、他部署へ指示を飛ばしません。実行案が「🏛 本部が決めて回答します(他部署への指示は出しません)」になり、ボタンも「✍ 本部の回答を書く(指示欄へ)」に変わります。回答は空欄つきの下書き(例:「①実施:(する/しない) ②切り替えの時点:( 時 分から)」)で指示欄に入るので、空欄を埋めてから送ってください。押しただけでは送信されません。
  • 提案が「何に対するものか」が見出しに出ます:各提案カードのいちばん上に、★★★などの推奨度より大きい文字で「📨 この依頼への指示案:〈要請文〉」または「📌 この報告への指示案:〈現場の報告〉」と表示されます。
  • 指示文には、その指示に関係する報告だけを引用します:以前は現場の報告をすべて並べていたため、給排水の担当への指示に電源の話まで入り、意図が伝わりにくくなっていました。いまはその指示に関係する報告(最大2件)だけを、行を分けて「現場の報告:…」として入れます。関係する報告が無ければ引用しません。プレビューも「〈送り先〉への指示文」と「要請元への返答」の2つの枠に分けて表示します。
  • 指示を出す:宛先を「全部署/全病棟/個別(複数選択)」から選び、回答方式(チェック/テキスト/選択)を指定して送信。写真(地図・被害状況など)も添付でき、各部署の画面に表示されます。回答状況(未回答部署)も集計表示されます。
  • 報告一覧タブ:部署ビューと同じ、病院全体の種別別一覧。
  • 📢 全部署へ一斉通知:上部の入力欄から通知を掲示。
  • 📝 自部署の状況報告:本部自身も状況報告ができます(患者安否・受入病床・転送数は本部では非表示)。

事態(ハザード)・フェーズ・対応ステージ

  • 災害モード開始/訓練開始を押すと、まず発生している事態の種類(地震/風水害/電子カルテ停止/長期停電/断水/多数傷病者/感染症/院内火災/病院避難)を選びます。複数選ぶと複合災害になります。各部署には、選んだ事態のアクションだけが表示されます(「共通」アクションは常に先頭)。
  • 災害モード中は、訓練でしか使わない操作が画面から消えます(「🎓 訓練開始」「災害レベル」「○倍速」「AI本部」)。本物の災害対応中に押し間違えないためです。ヘッダーに残るのは経過時間「災害モード終了」だけになります。災害モードを終了すると元に戻ります。
  • 「災害モード終了」は記録の保存とセットです。押すと、いま残っている記録の件数(報告・指示・クロノロ・要請台帳など)を見せる画面が出ます。
    「💾 記録を保存して終了(推奨)」設定+記録+訓練履歴を1つのファイルに書き出してから終了します(書き出しに失敗したときは終了しません)。このファイルは ⚙設定 →「バックアップ」→「読み込み」で、そのまま元に戻せます(災害モードのまま、報告・指示・クロノロごと続きから再開できます)。振り返りや報告書づくりにも使えます。
    「保存せずに終了」を選んだときは、もう一度確認が出ます。「やめる」を押せば災害モードはそのまま続きます。
    ※終了しても記録はすぐには消えません。消えるのは次に訓練または災害モードを始めたときです。
  • 災害モード中は「🎓 訓練開始」が押せません(ボタンが消えます)。訓練を始めるとその災害の報告・指示・クロノロがすべて消えてしまうためです。訓練したいときは、先に「災害モード終了」を押してください。逆に訓練中は「災害モード開始」が押せません。シナリオ編集画面の「▶ このシナリオで訓練を始める」も同じように止まります。
    なお訓練を始めると、そのときに残っている報告・指示・回答・クロノロは消去されます(前の訓練の記録を残したいときは、先に「📋 講評レポート」から訓練履歴に保存してください)。
  • ヘッダー直下のステージ/事態バーに、現在の対応ステージと各事態のフェーズが表示されます。「事態を追加/解除」で発生中の事態を増減し、予兆型(風水害・感染症)・検知型(電子カルテ停止・病院避難)はフェーズ(警戒レベル等)を本部が進めます。突発型(地震・停電・断水など)は発災からの経過時間で自動で進みます。
    訓練では、風水害の警戒レベルは時間で自動的に上がります(予定表は訓練を始める画面の「⏱ この訓練で起きること(時間割)」でも確認できます)。警戒レベル2(注意報)=災害対策本部を設置して事前準備を始める段階から始まり、以降は次のとおりです。本部が手で別のフェーズに変えることもできます(「事態を追加/解除」から)。
    発災からの経過フェーズ起きること
    +0分警戒レベル2(注意報)大雨・洪水注意報。台風が接近中。本部を設置し、備蓄の上階移動・止水板と土のう・退院の前倒し・職員の宿泊確保などの事前準備
    +30分警戒レベル3(高齢者等避難)大雨警報・洪水警報。河川水位が上昇。市から高齢者等避難が発令
    +75分警戒レベル4(避難指示)氾濫危険情報。避難指示が発令。周辺道路が冠水し始め、通勤・搬送に支障
    +120分警戒レベル5(緊急安全確保)氾濫発生情報。外への避難はすでに危険な段階(垂直避難)
    +150分浸水発生1階受電設備が浸水し停電。自家発電に切替
    +180分(変わりません)エレベーター停止。地下の備蓄倉庫が水没
    +360分解除後・復旧水位低下。浸水区域の消毒と設備点検を開始
    ※「発災からの経過」は訓練の中の時間です。12倍速なら実時間は1/12(+360分=実時間30分)。警戒レベル1(早期注意情報)は訓練を始める前の段階なので、予定表には入れていません。
  • 「ステージを宣言/変更」:被害の程度(ステージ1〜4)を本部が判定して宣言します。判定の目安(職員の出務不能率・使用できる診療エリア・ライフライン)と戦略を表示しますが、自動判定はしません。宣言すると理由がクロノロに記録され、全部署に一斉通知されます。各部署の「業務継続」パネルの計画(継続/縮小/休止)がそのステージに切り替わります。
  • クロノロタブ:報告・指示・回答・ステージ/フェーズの変更・通知・受援・資源・EMISが自動で時系列に記録されます。電話や口頭で受けた情報は手入力で追加し、各行の「✎」から対応・担当を追記できます。種別で絞り込み、CSV印刷ができます(電子カルテ停止時の「作業履歴」としても使えます)。
  • 画面下部の本部ツール(受援台帳/EMIS転記シート/資源・備蓄)は A-12 を参照。

🧭 判断ガイド(報告をどう判断するか)

上部の「判断ガイド」病院全体の判断(3つの問い・推奨ステージ・全体の優先順位)をまとめたものです。部署ごとの判断は、部署別 状況一覧の各行の「🧭 判断」に組み込んであり、報告のすぐ隣で確認できます。上部のガイドは、各部署の報告・患者数・職員数・備蓄残量を自動で読み取り、本部が決めるべきことを根拠つきで提示します。判断は本部長が行い、ガイドは「見落とし防止」と「判断の速さ」のための目安です。初期表示は折りたたまれています。ボタンに「▸ 開く(★★★ 3 ★★ 3 ★ 2)」と件数が出て、★★★(直ちに決定)があるときはボタンが赤くなるので、閉じたままでも気づけます。開いたままにすると次回もその端末では開いた状態で表示されます。

  • 3つの問い:すべての報告を「安全か(人・建物)」「続けられるか(ライフライン・機能)」「足りるか(需要と供給)」の3枚のカードにまとめます。赤=即断が必要、黄=注意、緑=問題なし。判断は安全→機能→需給の順に行います(安全に赤があれば、他が緑でも避難・区画閉鎖を先に決める)。
  • 推奨ステージ:報告からステージ1〜4の目安を出し、現在のステージと違えば「ステージ○を宣言」ボタンで根拠つきで宣言できます(一斉通知・クロノロに自動記録)。目安は、ステージ2=参集率60%未満・ライフラインのどれかが「一部」・危険報告あり・電子カルテ停止、ステージ3=ライフライン2系統以上「不可」・参集率50%未満・受入上限超過・燃料24時間未満・備蓄残2日未満、ステージ4=病院避難・病棟の半数以上が危険/継続不可・要転院が入院の20%以上・電源喪失+燃料不足。迷ったら一段階重い方を先に宣言し、状況が判明したら戻します。
  • 推奨される判断(推奨度つき):★★★ 直ちに決定=この時点で決めないと取り返しがつかないもの(負傷者の搬送、危険区画の閉鎖、電源不可時の人工呼吸器患者、燃料補給、受入上限の宣言など)/★★ 推奨=次のブリーフィングまでに決めるもの(縮小準備、要請への回答、応援配置、補給要請など)/★ 検討=運営上の確認(30分ごとのブリーフィング、対応チェックの未完了)。各項目に判断ライン(どこで線を引くか)・根拠(どの報告から)・推奨する行動を表示します。
  • 指示が多くなりすぎないように、3つの絞り込みが入っています。 ①報告に出ていない分類は出しません(誰も水の不具合を報告していなければ「水」の推奨は出ません)。 ②分類ごとに1枚のカードにまとめます(電気・水・医療ガス・通信はまとめて「ライフライン」1枚)。 ③いま起きている事態の重点分類を優先し、それ以外は1段階下げて「重点外」と表示します(例:記録システム停止なら 情報システム・業務継続・物品 が重点。地震なら 人・安全・建物・区画・ライフライン)。ただし人・安全と、命に直結するもの(人工呼吸器の電源、透析の水、発電機の燃料、電子カルテ、残り2日未満の備蓄)は重点外でも下げません。 既定では上位3分類だけを表示し、「▾ すべて表示」で残りを開きます。
  • ✉ この案で指示を送る(宛先:〇〇)この画面のまま、ワンクリックで指示を送れます。押すと「どこへ・どんな文で・回答期限は何分か」を確認する画面が出て、「OK」で送信+クロノロ記録まで済みます(期限は ★★★=10分/★★=30分/★=60分)。事態の種類に関係なく(地震でも水害でも電子カルテ停止でも)すべての推奨に出ます。
    ✏ 直してから送る(指示欄へ):文面を直したいときはこちら。指示文と宛先が「指示を出す」欄に入るので、書き直して送信してください。
    ※以前は「✉ 指示文にセット」しかなく、本部の判断ガイドからは直接送れませんでした。
  • 2つのボタンの違い「✉ この案で指示を送る」実行案(送り先の部署が自動で選ばれているもの)をそのまま実行します。担当部署へ指示+要請元へ返答+クロノロ記録までを1回で行います。「✉ この部署への指示文にセット」その部署へ聞き返す・返答する文を右の「指示を出す」欄に入れます(内容を直して送信)。両方とも無い項目は、本部の中で確認・記録するだけのもの(他部署への指示が要らないもの)です。
    指示を出した判断は「✓ 指示済み」として畳まれます(要請も、報告内容からの判断も。見出しをクリックすると開き直せます)。病棟管理室・外来管理室が本部の代わりに出した指示も、本部の画面で同じように「指示済み」になります。
    要請への対応はどちらのボタンから送っても「✓ 指示済み」になります(指示文を書き直しても、送り先を別の部署に変えても紐づきます。指示欄の上に「📨 この指示は〇〇の要請『…』への対応として記録します」と出ます。関係ない指示にしたいときは「解除」)。
  • 指示案から送った指示は、その指示案の「✓ 指示済み」になります(要請から出たものだけでなく、報告から出た判断も)。
    文面を全部書き直しても、宛先を変えても、期限を変えても、同じ指示案への対応として記録されます。ボタンを押した時点で「どの指示案か」を覚えるしくみなので、あとから文章を見比べて推測することはしません。指示欄の上に「🧭 この指示は〇〇の指示案『…』への対応として記録します」と出ます。別件として送りたいときは「解除」を押してください。
    「✓ 指示済み(12:34)」=この指示案に対して指示を出した時刻です。「⟳ 状況が変わりました(再判断)」=指示は出したけれど、その判断の根拠になった報告が変わったので、もう一度見てほしい、という意味です(前と同じでよければ何もしなくて構いません)。
    電話や口頭で先に対応してしまった指示は、「送信済み」タブでその指示を開き、「― 指示案に紐づける ―」から後で結び付けられます(間違えたら「紐づけを外す」)。
  • 「指示済み」チェックボックス:要請の左にあるチェックを押すと、その要請を手動で「指示済み」にできます(電話・口頭で指示した、他の指示でまとめて対応した、など自動で付かない場合の受け皿)。クロノロに「【指示済み】〇〇:要請『…』を本部で対応済みにしました」と残り、もう一度押せば未対応に戻せます。
    指示を紐づけて送ったことで自動で付いたチェックは外せません(送った指示は取り消せないため)。なお、その部署が同じ要請をもう一度報告しても新しい案件にはならず、同じ1件のまま(再掲の回数だけ数えます)。
  • 要請は「解決するまで残る案件」です:部署が出した要請は、報告を出し直しても消えず、解決するまで本部の一覧に残り続けます。各要請の左のプルダウンで 継続中/対応中/解決 を切り替えられ(要請を出した部署でも、本部でも変えられます)、「解決」にすると一覧・判断ガイドから外れます(「✅ 解決 ○件」として件数だけ残ります)。
    部署の画面には「📨 本部へ出した要請」のパネルがあり、自分の部署が出した要請のいまの状態・本部が指示を出したかどうかが見えます。対応が終わったら「✓ 解決しました」を押してください。これで「出しっぱなし」「同じ要請が何度も上がる」がなくなります。訓練では、本部が指示を出した要請をAI部署が自動で「対応中」→「解決」と閉じていきます。
  • 指示に「回答の期限」を付けられます:指示を出す欄の「回答の期限」(既定15分)で、いつまでに回答してほしいかを指定できます。送信済みタブには⏳ 残り○分、期限を過ぎると⏰ 期限超過○分が赤く出て、上に「回答期限を過ぎた指示が○件あります」の帯が出ます。部署の画面でも指示が赤枠になり「回答期限」が表示されます。判断ガイドの実行案から出した指示には自動で期限が付きます(至急=10分、それ以外=30分)。
    講評レポートには回答までの中央値期限超過の件数が出るので、「指示は出したが返事が来ていない」を訓練で見つけられます。
  • 🚚 外部手配の台帳:自院で対応できない要請(業者・行政・他施設への依頼)は、本部ツールの「🚚 外部手配」タブに依頼先・依頼内容・見込み・状態(依頼中/受諾/完了/手配できず)を残します。判断ガイドの各項目にある「🚚 外部手配に起票」を押すと、部署名と要請文が入った状態でこのタブが開きます。状態を変えるとクロノロに残り、講評レポートにも一覧が出ます。
  • 送信済みタブ(「指示を出す」の右):送った指示が1件1行(時刻・宛先・本文・回答状況)で並びます。タブ名の横の赤い数字まだ回答が返っていない指示の件数です(これを0にするのが本部の作業)。指示を送ると「✓ 送信しました → 送信済みで回答状況を確認」と出るので、そのボタンからも開けます。行をクリックすると詳細(全文・写真・回答した部署とその💬 コメント・未回答の部署)が開きます。1行表示の「💬 ○」は、コメント付きの回答の件数です。既定は最新5件で、「▾ すべて表示」で残りを開きます。要請に対して出した指示には 📨 が付き、詳細に「要請への指示:…」として元の要請文が表示されます。
  • 却下した提案の振り返り:訓練後の講評レポートに「却下した推奨(提案の見直し材料)」として、提案の内容・推奨度・理由の分類・補足・担当・時刻が一覧で出ます。さらに理由の内訳(分類ごとの件数と「提案側をどう直すか」の目安)と、繰り返し却下されている提案(見直しの最有力)も出ます。
    却下の記録はこの端末にも控えが残るので、訓練をやり直しても消えません「⬇ CSVで保存」「📋 開発者へ渡す用にコピー」で書き出せます(コピーしたものをそのまま開発担当に送れば、提案そのものの修正に使えます)。不要になったら「🗑 この端末の控えを消す」で消せます。
  • 📮 却下の記録は開発者へ自動で送られます(インターネット上のWeb版だけ):デモ・訓練で「✕ この提案を却下」を押すと、その記録がアプリの改善用に自動で送られます。「どの提案が、どんな理由で要らなかったか」が集まるほど、AIの指示案が実情に近づきます。
    送るもの:却下された提案の文・推奨度(★)・元になった要請や根拠・提案の宛先・却下の理由と補足・操作した部署名・施設名・アプリの版・訓練の条件(時間帯・事態・シナリオ)。
    送らないもの患者・職員の個人情報は一切送りません(そもそもアプリが持ちません)。報告の本文・患者数・職員数・本部が出した指示の内容も送りません。
    送る場所インターネット上のWeb版(bcp.mirulife.jp/takeda-bcp.vercel.app)だけです。院内サーバー版(PHP)・合同訓練サーバーからは送信されません(送信のしくみそのものが働きません)。
    止め方:⚙設定の「改善フィードバック」でチェックを外すと、その端末では送られなくなります(既定は「送る」)。未送信の件数・最終送信・送られる内容そのものも同じ場所で確認できます。
    つながらないとき:記録は端末に残ったままで、次に講評レポートや設定画面を開いたときにまとめて送られます(同じ記録を二重に送ることはありません)。
  • どの事態でも指示案が出ます:判断ガイドの項目には必ず「誰に・何を指示するか」の実行案が付きます。例えば建物の「危険」報告なら施設管理へ「構造か非構造かの確認・立入制限の要否・自院で対応できなければ応急危険度判定や補修業者の手配」を指示する案が出ます(回答の選択肢に「対応できない(外部手配が必要)」があり、施設管理が手を出せない場合も本部が次の手を打てます)。施設管理にあたる部署が無い施設では、本部が外部へ手配する案に切り替わります。
    その他の事態も同じ考え方です:ライフラインは施設管理、電子カルテは情報システム、医薬品は薬局、機器は臨床工学、人員は応援に出せる部署、搬送・転院は医事・総務…と分類から担当部署が決まり、担当がいない・決められないものは本部から方針を返す案になります。
  • 負傷者が出たとき:判断ガイドは「負傷者の受入先を確定(救急・外来へ照会)」を搬送より先に推奨します。実行案から救急・外来へ受入可否(受け入れられる人数:重症/中等症/軽症)を照会でき、回答が返ってから搬送先を指示します。
  • 最低必要人員を下回った部署優先度(患者を直接みている/診療継続が危ない部署が高)を判断材料として示し、応援に出せる部署があれば指名して派遣無ければ「全部署へ応援可否を照会」(「応援を出せる(人数を回答欄に)/今は出せない」で回答)の実行案を出します。回答が集まったら本部が配分します。訓練中はAI部署が自動で回答します。
  • 📝 判断を記録:「【判断】○○:行動(根拠:…)」としてクロノロに残します。記録済みの項目には「✓ 記録済み」が付き、講評や事後検証で「なぜそう決めたか」を説明できます。
  • 応援(人員)の派遣先:実行案が示す応援の候補は、患者・利用者を直接みていない部署で、かつ災害時に固有の対応が必要な部署(購買・施設・情報システム・臨床工学・薬局・放射線・検査・輸血・リハビリ・訪問看護・栄養など)を除いた部署だけです。実情に合わないときは⚙設定の部署編集にある「応援に出せる」のチェックで部署ごとに変更できます。
  • ✕ この提案を却下:AIが出した推奨のうち本部が「不要」と判断したものを一覧から消します。押すと理由を選ぶ画面が出ます(分類の選択は必須:すでに対応済み/現場の実情と合わない/この施設には不要/今は優先度が低い/報告の内容が誤り/他の提案と重複/その他。補足も書けます)。選ぶと「【却下】○○(本部で対応不要と判断)(理由:…)」としてクロノロに残ります。消した提案は下の「▸ 却下した提案 ○件」にまとまり、「↩ 戻す」でいつでも戻せます。
    安全のしくみ:却下しても、あとで状況が悪化して推奨度が上がったとき(★→★★→★★★)は自動で戻ってきます。見落としを防ぐためです(推奨度が同じか下がったままなら消えたまま)。★★★の赤いボタンや件数にも却下したものは数えません。部署ごとの判断ガイド(🧭 判断)でも同じように却下でき、管理室の画面でも使えます。訓練を始め直すと却下はすべて消えます。
  • 🔄 状況が変わった指示(判断ガイドの上に出ます):一度出した指示も、そのあと状況が変われば見直しが要ります。アプリは指示を出したときの前提(誰に・何名・そのとき相手の人員は何名で、要請元はどんな状態だったか)を覚えていて、前提が崩れたら自動で拾い直します
    例:内科病棟へ「3階東病棟へ看護師2名の応援」と指示 → そのあと内科病棟が「危険・継続不可」を報告 → 「★★★ 応援を取り消し、別の部署に振り替える」が出て、取り消しの指示文もそのまま用意されます。
    拾うのは次の7つです。①応援に出した部署が被災した/人が足りなくなった(★★★)②指示の宛先が「無人」と確認された(★★★)③同じ要請が繰り返し上がっている=指示が届いていない可能性(★★★)④外部手配が「不可」になった(★★★)⑤要請が解決したのに応援が続いている(★★)⑥要請元の状態が悪化した(★★)⑦期限を過ぎても回答がない(★★)。
    各項目は「出した指示変わったこといまの指示案」の3段で表示され、「✉ この指示文にセット」で指示欄に入ります(宛先は、届かなくなった部署を自動で外します)。不要なものは「✕ この提案を却下」で消せます。
    ※ この機能は判断ガイドの実行案から出した指示が対象です(前提を一緒に記録しているため)。手で書いて送った指示は対象外です。
  • 📋 報告ごとの判断ライン:人的被害/建物・設備/電気・水・医療ガス・通信/発電機燃料/電子カルテ/患者数/職員参集率/備蓄/多数傷病者/感染症/未報告部署/要請の各報告について、現状・判断ライン・どう判断するかを一覧表にします。
  • 未報告は「無事」ではなく「不明=赤」として扱います。発災後15分を過ぎても報告がない部署には連絡員の派遣を推奨します。
  • しきい値(参集率・備蓄日数・燃料時間・電子カルテの切替時間など)は⚙設定の「判断ガイド(本部の判断ライン)」で施設に合わせて変更できます。

A-7e. 停電・電源断への備え(記録を失わないしくみ)

災害時は電源も通信も落ちます。「壊さない」「気づける」「戻せる」の3段構えにしています。特別な操作は要りません。

  • 書き込みの途中で電源が落ちても壊れません:報告や指示は、いったん別のファイルに書き切ってから丸ごと入れ替える方式にしています。どの瞬間に電源が落ちても、残るのは「ひとつ前の完全な内容」か「新しい完全な内容」のどちらかです。中途半端なファイルは残りません。あわせて1つ前の内容も控えとして持っています。
  • 万一壊れても、黙って消えません:ファイルが読めなくなっていたら、まず控えから自動で復旧します。復旧したときも、できなかったときも、本部画面の一番上に警告の帯が出ます(「控えから復旧しました/直前の数件が失われている可能性があります」など)。壊れた実物は別名で残すので、後から調べられます。
    以前は警告なしで初期状態に戻る作りでした。いまは本部が「確認した」を押すまで警告が消えません。
  • 記録の自動バックアップ災害モード・訓練の最中だけ、報告・指示・クロノロなどの記録を10分ごと(既定)に自動で控えます(24世代まで)。誤って消したときや壊れたときは、⚙設定の「記録の自動バックアップ」から「↩ この時点に戻す」で戻せます。一覧には各世代の日時・報告件数・指示件数が出るので、どこまで戻すか選べます。間隔・世代数は設定で変えられます(0にすれば自動バックアップなし)。
  • 「バックアップを書き出して」の催促:自動バックアップはそのサーバー/そのPCの中の控えです。PCごと故障したら一緒に失われます。そこで、最後に書き出してから30分(既定)経つと本部画面に「⬇ いま書き出す」の案内が出ます。押すとファイルが1つ落ちてくるので、USBメモリなど別の場所に保管してください。
  • 書きかけの文章が消えません:報告の「状況」「要請」や、本部の「指示文」は、打っている最中にこの端末(ブラウザ)に自動で控えられます。停電や誤操作で画面が閉じても、開き直すと「📝 送信していない書きかけがあります。戻しますか?」と尋ねます。勝手には戻しません。送信できたら控えは消えます。
    ※ この控えはその端末の中だけで、本部には届きません(届くのは「送信」を押したときだけ)。
  • 通信が切れたら赤い帯で知らせます:サーバーに2回続けて繋がらないと、画面の一番上に「⚠ サーバーに繋がりません(最終取得 14:32)。画面の内容は古い可能性があります」と赤い帯が出ます。古い情報のまま判断してしまう事故を防ぐためです。繋がれば自動で消えます。

運用でお願いしたいこと(本部画面の「📋 本部のアクション」にチェック項目として入っています。各項目の文をクリックすると手順が開きます):
①本部のPCはバッテリー付きのノートにする(デスクトップなら無停電電源装置)。Windowsの電源設定で「電源ボタンを押したとき=何もしない」「スリープしない」「ふたを閉じたとき=何もしない」にし、非常電源のコンセントに挿す。
USBメモリを本部机に常備し、ステージ宣言など節目ごとにバックアップを書き出して保管する。
③最後の備えとして紙様式(🖨 紙様式)を平時から印刷して本部机に置いておく。

A-8. 災害訓練モード

  • どの画面からでも同じ内容で開始できます(本部・各部署・管理室の「🎓 訓練開始」)。押すと「🎓 訓練を始める」の画面が開き、次の6つをその場で選べます。①訓練シナリオ(選ぶと②〜⑤がまとめて入ります)/②想定する事態(複数選べます=複合災害。リスクアセスメントの点数が「リスク値 9 ★優先」のように出ます)/③訓練する時間帯(☀ 平日の日勤帯/🌙 夜間・休日)/④災害レベル⑤時間の倍速(1/2/4/6/10/12倍速。12倍速=12時間の訓練を1時間で)/⑥AI本部の有無。
    開始した画面の部署があなたの担当になり(「あなたは〈3L病棟〉として参加します」と出ます)、ほかはAIが対応します。以前は事態とシナリオを選べるのが本部画面だけで、部署から始めると地震・既定値で固定されていました。
  • 選び方は2つあります(①シナリオ/②事態)。何が違うのか
    ① 訓練シナリオを選ぶ② 想定する事態だけ選ぶ
    台本ありますありません
    決まった時刻に流れるもの出来事・現場からの報告(状況付与)・支援チームの到着・本部への指示案(お手本)事態のフェーズと出来事だけ
    各部署の報告の中身決められた報告+残りはAIすべてAIが毎回作ります
    2回目にやったら毎回同じ内容。複数チームの比較・講評・お手本との突き合わせに向きますやるたびに違う内容。同じ事態でも何度でも練習できます
    事態の組み合わせシナリオが決めた組み合わせ自由(複合災害を自分で作れます)
    向いている場面本番前の総合訓練、他チームとの比較、指示の出し方の答え合わせふだんの繰り返し練習、特定の事態だけの練習
    ※ シナリオを選ぶと、②の事態・倍速・災害レベル・時間帯は自動で入ります。入ったあとで手で変えてもかまいません。
  • ⏱ この訓練で起きること(時間割):訓練を始める画面の下に、発災から何分に何が起きるかの一覧が出ます。事態のチェックを変える・シナリオを選ぶ・倍速を変えると、その場で作り直されますので、始める前に「どんな訓練になるのか」を確かめられます。
    列は訓練の経過(発災からの分)/実時間(倍速で割った、実際に待つ時間)/種別起きること。種別の印は 🕘 フェーズが変わる / 出来事 / 📩 現場から報告が上がる(状況付与)/ 🚑 支援チームの到着 / 🧭 本部への指示案(お手本)です。 最後に「全部で ○件。最後の出来事は 発災+○(この倍速なら開始から約○)」と出ます。訓練はそのあとも続けられます(終了は「訓練終了」)。
    9つの事態すべてに時間割を用意しました。(地震/風水害/電子カルテ停止/長期停電/断水/多数傷病者/感染症/院内火災/病院避難。事態によって +60分〜+24時間まで続きます。例:長期停電は「自家発へ切替 → 非常電源につながっていない保冷庫 → 揚水ポンプ停止で上階が断水 → 燃料半分 → 実測12時間ぶんしかない → 節約のため発電機を止めたら再起動できる回数に限りがあった」)
  • 訓練シナリオ:訓練開始の画面で選ぶと、事態・倍速・災害レベル・AI本部が一括で設定され、シナリオ固有の出来事受援チームの到着(受援台帳に自動登録)が経過時間に沿って発生します。同梱:地震(平日昼間)/地震+断水(夜間)/風水害(予報型)/電子カルテ停止(サイバー攻撃)/多数傷病者/複合災害(能登型:地震+停電+断水+通信途絶)。
    シナリオはアプリとは別のファイルdata/scenarios/)で持っています。アプリはシナリオを動かす環境で、シナリオそのものはトップ画面の「🎬 訓練シナリオ」から自由に作成・編集・複製・書き出し・読み込みができます(A-8b)。
  • シナリオを選ぶと全部署をAIが動かします(シナリオを通しで見るため)。訓練を始めた部署だけが人の操作になります。途中から人が入りたい部署は、その部署の画面の上にある「👤 手動(人)に切替」を押せばいつでも交代できます。
  • 📨 状況付与:シナリオには「発災から○分に、この部署からこの報告・要請が上がる」も書かれています。AIが動かしている部署ならその部署の報告として上がり、人が入っている部署には一斉通知で状況が渡ります(例:夜間断水のシナリオでは+45分に透析室から「断水で透析用水のRO装置が停止しました/貯水槽の残量は約8㎥で、午前中の4クール分には足りません」という状況と「透析用水の確保について判断をお願いします」という要請が上がります)。毎回同じ場面で同じ判断を練習できます。
  • 📘 シナリオの指示案(お手本):シナリオには「いつ・誰に・何を指示するか」が書かれています。訓練中の本部画面に時間が来た項目から順に表示され、なぜそう指示するのか(判断ライン・根拠)も一緒に出ます。
    「✉ この指示を送る」を押すと、指示を出す欄に 本文・宛先・回答期限・回答方式がそのまま入ります(送信前に自由に直せます)。送信すると「✓ 実施」として記録され、講評レポートに実施率と「実施しなかった指示案」が出ます。指示の出し方そのものを練習するための機能です。
  • 事態ごとに訓練イベント(例:スプリンクラー配管破断、エレベーター停止、貯水槽損傷、参集2割、電子カルテ停止…)が経過時間に沿って一斉通知として投下され、予兆型・検知型の事態はフェーズが自動で進みます。AI本部は報告状況からステージの移行を提案し(人が本部のとき)、AI本部モードでは自ら宣言します。
  • 災害レベル(軽度/中等度/重度)を選べます。レベルが高いほどAI部署の被災が重くなります(危険・診療不可・負傷・要請が増加)。訓練中に変更すると、AI部署の傾向が即時に再設定されます。
  • グループの折りたたみ:本部の一覧は最初はすべて畳まれています。まずグループ見出しの数字(部署数・未報告・継続不可・受入可床・要転院・要請)で全体をつかみ、見たい群だけ開いてください。見出しの右の「▾ 部署を隠す」「▸ 部署を表示(○)」で、その群の部署の行だけを隠す/表示します。一覧の見出しの「⊞ すべて開く/⊟ すべて畳む」でまとめて切り替えられます。開いた状態はこの端末に記憶されるので、画面を開き直しても畳み直されません(状態タイルや分類チップで絞り込み中でも操作できます。絞り込み中に閉じている群は「▸ 該当 ○件を表示」と赤く出るので、隠れている該当部署を見落としません)。
  • 画面の分け方を変える:本部画面の左(部署別 状況一覧)と右(本部の操作)の境目をドラッグすると幅を変えられます(ダブルクリックで元に戻ります)。各欄の「◀ 閉じる」「▶ 閉じる」で片方を畳むと、もう片方が全幅になります。幅と開閉は端末ごとに記憶されます。
  • ヘッダーを短くする:ヘッダー右の「☰ メニュー」で、「自部署の状況報告」から「ログアウト」までのリンクを折りたためます(狭い画面では最初から畳まれます)。「🏥 部署一覧」「AI本部」は起動部署の右に置いてあります。
  • 横に広い一覧:本部・共有ボード・管理室の画面は画面の横幅いっぱいまで使います。表が右にはみ出すときは表の上にも横スクロールバーが出るので、下までスクロールしなくても横に動かせます。スマホなど狭い画面では文字と余白を詰め、表だけが横スクロールします(画面全体がずれません)。
  • AI/人の一括切替:訓練中は、ヘッダーの「🏥 部署一覧」を開くと上部に「🤖 自部署以外の○部署をAIに」「👤 自部署以外の○部署を人に」が出て、自部署を除く全部署をまとめて切り替えられます(自部署は変わりません)。部署一覧では区分の見出し(管理室・各部署・病棟など)ごとにも切り替えられます。部署別 状況一覧のグループの見出し(病棟管理室・外来管理室など)にある「🤖 群をAIに」「👤 群を人に」で、その群だけをまとめて切り替えられます(例:病棟だけ人が入って訓練し、他はAI)。
  • 報告が来ないとき:訓練開始のログ(クロノロ)に「AI ○部署・人 ○部署」と出ます。人が0部署でないのに報告が来ない場合は、その部署が「人(手動)」扱いになっています。部署別 状況一覧の上の「🤖 ○部署をAIに切替」でまとめてAIにできます。なおAIの最初の報告は発災+2〜10分(10倍速なら実時間で10〜50秒)で届きます。
  • 🧩 誰が決めるか(本部・管理室・現場の切り分け):本部が現場の仕事まで抱えると本部が詰まり、すべての判断が止まります。熊本地震のときの大学病院の記録でも、本部が扱っていたことの44%は患者の受入・搬送で、人員・体制の話は1%しかありませんでした。そこでアプリは「誰が決めるか」を画面に出し、指示の宛先もそれに合わせます
    • 🏛 本部が決めること:対応ステージ/診療の中止・縮小・再開/患者の受入可否・搬送先建物の閉鎖・避難・立入制限/外部(行政・消防・他院・業者・報道・EMIS)との連絡/管理室・院内班の設置/群をまたぐ人・物の配分
    • 🗂 管理室が決めること(本部の許可を待ちません)群の中の人の融通/群の中の患者の移動・ベッド調整/群の中の物品の融通/群の報告の集約。群の中で片づくことは本部に上げないでください。本部を通すと往復で20〜30分遅れます。
    • 🏥 現場が決めること(本部の許可を待ちません):自部署の応急対応(止血・固定・機器の切替)/自部署内の安全確保(立入禁止の表示・退避の誘導・使用中止)/状況の報告。
    各画面の「🧩 誰が決めるか」で確認でき、📄 紙様式 →「誰が決めるか」で印刷して掲示できます。
  • 🏛 本部集中 ↔ 🏥 現場委譲(時期で変わります):発災直後は、各部署が勝手に受け入れると同じ患者が複数部署に振られ、本部が全体を把握できなくなります。そこで発災から24時間は「本部集中」(受入・転院は必ず本部を通す)、24時間を過ぎると「現場委譲」(通常の受入は診療科・現場の判断で行い、結果だけ本部へ報告)に自動で切り替わります。熊本地震のときの大学病院も、本震の翌朝は「各病棟で独断の受入をしない」、その翌日には「受入は診療科単位で判断」と移していました。
    本部画面の上の帯(🏛 本部集中/🏥 現場委譲)で今の型が分かり、プルダウンで本部が手で切り替えることもできます。切り替えたら一斉通知で全部署に宣言してください(判断ガイドが文面を用意します)。閉鎖・避難・外部との連絡・群をまたぐ配分は、どちらの型でも本部が決めます。
  • 👥 人の需給(管理室の画面):管理室の画面に「人の需給(この群)」があり、群の中でどこが足りなくて、どこに余力があるかが1枚で見えます。「出す部署/受ける部署/人数」を選んで「✉ 配置を指示」を押すと、出す部署と受ける部署の両方に指示が飛び、クロノロにも記録されます。群の中で足りないときだけ「⬆ 本部へ応援を要請」を押してください。
    本部の画面では⚙本部ツール →「職員」の先頭に群ごとの過不足が出ます。「群の中で調整できる」と出ている群は管理室に任せ、「本部の調整が必要」と出ている群だけを本部が扱ってください。
  • 🚑 患者の受入・搬送は本部画面の一番上:受入可能な病床・傷病者数・要転院・転院台帳の進捗を1行の帯で常に表示します。判断ガイドの並びも、同じ推奨度なら患者の流れが先頭に来ます。
  • 🚩 院内班は本部が立ち上げます(当直医も同じ):救護班・トリアージ班だけでなく当直医(初動)も、本部が立ち上げるまで動きません。本部ツール「🏳 院内班・管理室」→「🏳 本部が設置」で、発災時点で院内にいる当直医を初動班にしてください。ここが空のままだと、各部署から上がる診察の依頼が誰にも届きません。本部のアクション「院内班「当直医(初動)」を本部が立ち上げ…」は、設置するまでチェックできないようになっています。
    🌙 夜間・休日はアクションカードの文面が変わります:同じ項目でも、日勤帯は「当直医を中心に初動班を設置し、重症者(呼吸器・透析・術後)の把握を指示」、夜間・休日は「当直医を中心に初動班を設置し、待機場所(本部・救急外来など)を決めて全部署に知らせ、報告と呼び出しを待つ」と表示されます(🌙 夜間 の印が付きます)。
    夜間の当直医は1〜2名です。ここで院内を回らせるといちばん呼びたい人が電話に出られなくなり、重症者が急変したときに間に合いません。動かさずに「捕まる場所」に置くのが正解です。各部署の被害は各部署が報告するので、見て回る必要はありません。ただし人工呼吸器・透析中・術後・ICUの患者がいる部署だけは、本部から電話して状態を確かめてください。職員が参集してきたら、重点部署(ICU・手術室・透析室・救急外来)に絞って回り始めます。
    この「夜間だけ違うやり方」は、⚙設定 → 部署の編集 → アクションの行にある「🌙 夜間・休日はやり方が変わる」で、どの項目にも追加できます。
  • 🔄 設定を最新にする:アプリの画面に出る「やること」や説明は、この端末(またはサーバー)に保存されている施設の設定から表示しています。施設の設定が新しくなると、部署選択の画面と⚙設定の画面の上に青い帯(🔄 ○○の新しい設定があります)が出ます。「設定を更新する」を押すと最新の文面に入れ替わります(報告・訓練の記録は残ります)。
    ※ この端末で独自に書き換えた設定は上書きされるので、必要なら先に「先にバックアップ」を押してください。帯が出ないのに文面が古いと感じたときは、武田病院専用リンク(takeda.html)を開き直してください。
  • 📕 BCPマニュアルの「時間帯ごとの担当表」を全部入れました:BCP本文の「優先業務の抽出」(発災直後〜1時間/1時間〜3時間/3時間〜当日中・翌日)と、部署ごとのBCP行動計画・チェックリストの小項目を1つずつ数え合わせ、アプリに無かったものをアクションとして追加しました(施設設定で45件)。主な追加は次のとおりです。
    ・全部署(共通):火災・煙・閉じ込めを見つけたときの初期消火と救出(手に負えないと思ったら消さずに退避、重い物は必ず複数人で)。
    ・購買部(当院は施設管理を兼務):自家発電の稼働と燃料があと何時間もつか/建物を見て立入禁止にする区画を決める/受水槽・医療ガス・空調の供給状況/エレベーターの閉じ込め(無理にこじ開けない・救出は業者か消防)/危険物の撤去と避難路の確保/燃料・水・電源の手配/毛布などの生活備品/復旧見込みの定時報告
    ・事務部門(総務・医事・保安):緊急館内放送(夜間は当直の事務職員)/震度と周辺の被害の把握/職員の安否と「すぐ来られる・時間がかかる・来られない」の人数(夜間は医事部当直職員)/災害診療記録と受入患者名簿/救急車の動線確保/帰宅困難者の受付。
    ・災害対策本部:市・府・保健所への直接連絡/職種と人数を決めた応援要請/転送先と搬送手段の確保(受入先が決まるまで患者を動かさない)/インスリン・透析・抗がん剤など止めると危険な治療の方針/ご遺体の安置と手続き/避難者・帰宅困難者の受入方針。
    ・病棟:水平避難(外に出すのは最後、隣の防火区画へ)/転送が必要な患者の名簿/薬が切れる日・次の透析の日。・外来:来院者の誘導。・救急外来:赤・黄・緑・黒の診療エリアの設営・院内班:担当エリアでの診察と区分が変わったときの報告・薬局:止めると危険な薬の残り日数。・栄養科:きざみ・ミキサー・経管・糖尿病食の人数。
    ・訪問看護をマニュアルの「チェックリスト(訪問)」に合わせて部署として追加しました。
    どの項目も文をクリックすると「なぜそうするのか」が開きます。内容は⚙設定 → 部署の編集 から施設に合わせて直せます。
  • 🏗 建物が危ないとき:施設管理に最初に出すのは修理の計画ではなく「そこを使い続けてよいか」の判定(立入を続けてよい/制限付きで可/立入不可/この場では判定できない)で、30分以内の回答を求めます。閉鎖するかどうか・どこへ避難させるかは本部が決め、業者や応急危険度判定の依頼も本部が行います。危険を報告した部署には、判定を待たずにいますぐやること(使用中止・立入禁止の掲示・その区画から出す・落下物を離す・可能なら写真)が指示として届きます。
  • ログインしていない部署はAIが自動で報告・対応をシミュレートします(良好/普通/苦戦の傾向+乱数で多様化)。AI本部も自動で指示を出せます。
  • 🏛 管理室は5つ。本部は管理室だけを見ます:本部の仕事は病院全体を見て、全体としてどうするかを決めることです。28の部署と直接やり取りしていると、本部が電話と報告の処理で詰まります。
    病棟管理室(看護部長・病棟師長)/外来管理室(外来師長)/診療支援管理室(診療技術部長:薬局・放射線・検査・臨工・輸血・栄養・リハ)/事務・後方支援管理室(事務長:総務・医事・情報システム・経理・購買)/院内班管理室(診療部長:当直医・外傷班・内科班・救護班・トリアージ班)の5つです。
    病棟・外来は発災直後に、残りの3つは「必要であれば」2時間以内に立ち上げます(本部のアクションカードが2段に分かれています。任意の3つは立ち上げない判断をした場合もチェックできます)。夜間は当直師長1人が病棟と外来を兼ねて構いません
    各管理室には共通の役割が入っています。群の中で片付くことは管理室で終わらせ、本部へ上げるのは「群の外の力が要ること」「病院全体の方針」「群では解決できない安全のこと」の3つだけです。本部からの指示も管理室が受けて群内へ配り、結果をまとめて本部へ返します(各部署から本部へ直接返させません)。
  • 🏳 部署名の右に「設置済み/未設置」が出ます:部署別 状況一覧で、管理室と院内班の名前の右に 🏳 設置済み⏳ 立ち上げ中⬜ 未設置🚩 解散 が表示されます。
    未設置の管理室も一覧に出ます(置き忘れに気づけるように)。その行の「🏳 設置」ボタンから、その場で立ち上げられます。院内班は区分が5つあるので、未編成のものは従来どおり隠れています。
  • 🏛 管理室からの報告・要請は別枠で見えます:本部画面の上のほう(受入・搬送の帯の下)に「🏛 管理室からの報告・要請」カードがあります。5つの管理室それぞれについて、集約報告がいつ届いたか・危険や継続不可の件数・群で手当てできず本部へ上げてきた要請が並びます。
    要請が残っているとき、または設置済みなのに集約報告が15分以上途切れているときは、カードが自動で開き赤く表示されます。各要請の右の「🧭 指示案」「✉ 指示」からそのまま対応できます。
    部署別 状況一覧でも、管理室の行は一覧の先頭に「🏛 管理室からの報告」としてまとまって出ます(既定で開いています)。集計バーにも「🏛 管理室からの要請」の数が出ます。
  • 🤖 本部をAIにすると、AI本部が管理室を立ち上げます:訓練で本部をAIにした場合、AI本部は本部のアクションカードどおりに5つの管理室を設置します(病棟・外来は発災直後、残り3つは2時間以内。ただしその群が荒れていれば待たずに立ち上げます)。
    設置すると、対応する本部アクションにチェックが付き、一斉通知で「○○管理室を設置しました。各部署はまず○○へ報告してください」が流れます。
    以後、AI本部は現場の部署へ直接指示を出しません。管理室が本部へ上げてきた要請に答えることと、管理室のない部署(本部直下)を見ることだけを行います。現場への指示は各管理室が出します。
  • 🏥 AIの管理室は、報告を受けたらすぐ指示を出します:病棟管理室・外来管理室(本部が設置したもの)は、群の中の報告を常に見ています。新しい報告が届いたら、危険 → 診療継続不可 → 未報告 → 未解決の要請 の順に重要度を評価し、指示が必要なものには3分以内に指示を出します(待ち時間はありません)。
    同じ状態のまま定時報告が繰り返されても、同じ指示を送り直すことはしません。新しい被害が加わって状況が変わったときだけ、改めて指示が出ます。
    ※ 管理室が未設置のうちは何もしません(本部ツール「🏳 院内班・管理室」→「🏳 本部が設置」で立ち上げてください)。管理室から本部への集約報告は従来どおり8〜15分ごとです。
  • 報告の量は実災害に合わせてあります:熊本地震のときの大学病院の記録(本震のあと15.9時間で195件、ピークの1時間で37件、翌日は2.2件/時)に合わせ、次のように動きます。
    • 第1報(安否・被害の点呼)は全部署が発災+2〜10分に上げます。ここは必ず届きます。
    • そのあとは「新しいことが起きたときだけ」報告します。変化が無ければ連絡は来ません(本部の一覧の「最終報告◯分前」が意味を持ちます)。
    • 時間がたつほど落ち着きます:1時間以内がいちばん多く、3時間・6時間・24時間と進むにつれて報告の間隔が延び、新しい被害も起きにくくなります。発災+2時間を過ぎると古い被害から順に復旧していきます。
    • 壊れた設備・負傷の有無は報告のたびに変わりません(一度壊れたものは、復旧するまで壊れたまま)。
    • 要請の多くは「各部署で対応中」「報告のみ」になります。実災害でも本部の指示が要る要請は全体の1〜2割です。同じ要請が何度も上がることもありません。
    もっと賑やかに(または静かに)したいときは、⚙設定 →「訓練パラメータ・講評設定」AI報告間隔時間とともに落ち着く強さ(0にすると落ち着かなくなります)・被害に要請が付く割合要請のうち「指示が必要」の割合で調整できます。
  • 複数の端末が各部署でログインしていれば、全員が同時に自分の役割で参加できます(誰がどこから開始しても、ログイン中の部署は手動=人として参加)。
  • AI⇔人(手動)の切り替えは、本部の「部署別 状況一覧」「部署一覧」画面の各カード、または各部署自身の画面上部のバナーの「👤 人に切替/🤖 AIに切替」ボタンから行えます。
  • ⏸ 停止(訓練中のみ):時間とAIを止めます(データは保持。停止中は新たな報告・指示は届きません=手動発出を除く)。隣のプルダウンで1分・3分・5分・10分・20分・30分・持続停止から長さを選び、ボタン(「⏸ 5分停止」のように選んだ長さが表示されます)を押します。ボタンは「▶ 再開(残り○分○秒)」に変わり、残り時間を秒読みします。選んだ時間がたつと自動で再開するので、止めたまま忘れても訓練が止まりっぱなしになりません。持続停止を選ぶと自動再開せず、「▶ 再開(持続停止中)」を押すまで止まったままです(休憩・解説を挟むときに)。読み終えたらボタンを押せばいつでもすぐ再開できます。選んだ長さはその端末に記憶されます。
  • 報告で自動停止(訓練中のみ):ヘッダーのチェックを入れると、部署から状況報告が届くたびに自動で一時停止します(最大1分)。本部が報告を読み、判断ガイドを確認してから「▶ 再開」で進められるので、倍速で報告が流れて読み落とすのを防げます。
    • 止まると画面上部のバッジとクロノロに「⏸ 訓練を一時停止(1分で自動再開/報告:○○)」と残ります(手動の停止は選んだ長さ、持続停止は「再開の操作まで持続」)。
    • 本部自身の状況報告では止まりません。再開した直後の10秒間も、続けて届いた報告では止まりません(押した直後にまた止まるのを防ぐため)。
    • チェックを外すと、報告で止まっていた場合はその場で再開します。訓練を終了すると設定も解除されます。
  • 訓練終了後も、ログアウトするまでデータを保持し講評レポートを参照できます。

🧑‍💻 ひとり練習(この端末だけで訓練する)

院内サーバーで使っているときは、訓練も全員で1つの訓練を共有します。職員がそれぞれ自分だけで練習したいときは「ひとり練習」に切り替えてください。トップ画面の「🧑‍💻 ひとり練習」または本部画面のヘッダーから開きます(practice.html)。

  • あなたの端末のブラウザの中だけで動きます。サーバーの共有データには一切触れないので、誰が同時に始めても互いに影響しません。実災害モード中・合同訓練中でも安全に練習できます。
  • 施設の設定(部署・アクション・備蓄・訓練シナリオ)は今のサーバーの設定をそのまま使います。自分が入った部署以外はAIが自動で報告し、本部の操作も自分でできます。
  • 練習中は画面の一番上に紫色の帯が出ます。帯が出ている間、報告は本部に届きません。実災害・合同訓練のときは帯の「練習を終了してサーバーに戻る」を押してから使ってください。
  • 練習をやめてもデータはこの端末に残るので、「前回の練習の続きから」で再開できます。「最初からやり直す」「練習データを削除」も同じ画面にあります。
  • 練習の記録(報告・講評レポート・訓練履歴)はこの端末のブラウザにだけ残り、他の人からは見えません。ブラウザのサイトデータを消すと練習の記録も消えます。シークレットウィンドウは閉じると消えます。写真つきの報告はブラウザの保存容量(およそ5MB)までです。
  • Web版のデモ(インターネット)は、もともと端末の中だけで動く仕組みなので、切り替えは要りません。開いた人それぞれが自動的に別々の練習になります。

👥 チーム(別々の訓練を同時に開催する)

合同訓練サーバーは、ふつうは全員で1つの訓練を共有します。A班とB班が同時に、別々のシナリオで訓練したいときは「チーム」を使ってください。トップ画面の「👥 チーム」から開きます(rooms.html)。「ひとり練習」とは違い、チームの中では複数の職員が同じ訓練を共有します。

  • 入り方:チームの名前(例:A班、2026年度 第1回)を入れて「このチームに入る」を押します。同じ名前を入れた人は同じチームに入ります(名前が合言葉になります)。まだ無い名前なら新しいチームができます。すでにあるチームは一覧から選んでも入れます。
  • 施設を選べます(新しく作るときだけ):名前の隣の「施設」で別の施設を選ぶと、そのチームだけその施設の部署・アクション・訓練シナリオで動きます。別々の病院が同じサーバーで同時に訓練できます。「このサーバーの設定を使う」のままなら従来どおりです。すでにあるチームの施設は変わりません(同じ名前で入り直しても、作ったときの施設のままです)。一覧とヘッダーに、そのチームの施設名が出ます。
  • 人の集め方:チームに入ると配るURL(末尾に room=… が付いたもの)が出ます。これを同じチームの職員に配ってください。「📄 配布用の案内」を開くと、そのチーム専用のQRコードを印刷できます(A班のポスターを読んだ人はA班に入ります)。
  • チームごとに分かれるもの:事態・シナリオ・時間帯、各部署の報告と要請、本部の指示と回答、クロノロ、要請台帳、患者数・職員数、講評レポート、訓練履歴。ほかのチームからは見えません。
  • 施設の設定(部署・アクション・担当表・備蓄)施設を選んで作ったチームは、そのチームだけの設定になります。⚙設定を直しても、そのチームの中だけで完結します。
    施設を選ばずに作ったチームチームなしは、サーバー共通の設定を使います。こちらで⚙設定を直すと、共通の設定を使っている全チームに反映されます
  • いつも全チームで共通のもの:訓練シナリオ、⚙設定のパスワード。
  • チームに入っている間は、画面の右上に「👥 チーム名」が出ます。どのチームの画面を見ているか、ここで確かめてください。押すとチームの画面に戻れます。
  • 抜け方:チームの画面の「チームを抜ける」で、全員で1つの訓練を共有する従来の使い方に戻ります(チームの記録は消えません)。
  • 片づけ:終わったチームは一覧の🗑で削除してください(チームは50個まで)。削除するとそのチームの記録はすべて消えますので、必要なら先に⚙設定からバックアップを書き出してください。削除には⚙設定のパスワードが要ります。
  • 同じブラウザの複数のタブは同じチームになります。2つのチームを同時に見たいときは、別のブラウザかシークレットウィンドウを使ってください。
  • 記録は残ります:合同訓練サーバー(bcpshare.mirulife.jp)は記録用のディスクを持っているので、サーバーの再起動やアプリの更新をまたいでも、チームの報告・指示・クロノロ・訓練履歴は消えません。ただし念のため、大事な訓練の後は⚙設定からバックアップを書き出しておいてください。
  • チームは合同訓練サーバー(院内サーバー版)の機能です。Web版のデモ・ひとり練習では、もともと端末ごとに別々の訓練なので使いません。

A-8b. 訓練シナリオを作る・直す(🎬 訓練シナリオ)

  • トップ画面(部署選択)の下にある「🎬 訓練シナリオ」から開きます(⚙設定と同じパスワードで保護されます)。一覧には同梱シナリオこの施設で追加したシナリオが並びます。
  • 作る:「+ 新しいシナリオ」。既存のものをもとにするなら一覧の「複製」が早いです。同梱シナリオも「編集」して自院向けに書き換えられます(同梱の元ファイルは残り、この施設の内容が優先されます)。
  • 書く内容は4つです。
    • 基本情報:シナリオ名・説明・この訓練のねらい(講評にも出ます)・発生する事態・倍速・災害レベル・本部をAIにするか・全部署をAIにするか。
    • 時間で起きる出来事:「発災から○分」と、そのとき起きること。訓練中に一斉通知として流れ、クロノロにも残ります(例:「【停電】非常用発電機で稼働中。燃料は3日分」)。
    • 📨 状況付与(インジェクト):「発災から○分に、この部署から、この報告と要請が必ず上がる」を決めておけます(例:+45分に透析室から「透析用水の確保について判断をお願いします」)。AIの乱数任せにせず、本部に必ず判断させたい場面を作れます。
      その部署をAIが動かしていれば、その部署の報告として書き込まれ(状態・診療継続・設備の状況・要請)、人が入っている部署には「この状況を確認し、本部へ報告してください」と一斉通知で渡ります。付与で壊れた設備は、そのあとのAI報告でも勝手に直りません。宛先は部署を選ぶか、部署名の一部(例:臨床工学|透析)で指定します。
      状況(何が起きたか)要請設備は1行1件で書きます(状況は 本文|分類|緊急度、要請は 本文|分類、設備は 品目|ng/partial/ok|備考。分類を省くと自動で推定します)。状況に「断水で透析用水のRO装置が停止しました」のように事実を書いておくと、本部の一覧と判断ガイドにそのまま出るので、本部が聞き返さずに判断できる訓練になります。
    • 到着する支援チーム:DMAT・日赤救護班などが「何分後に何名」。受援台帳に自動で載ります。
    • 📘 本部の指示案(お手本):「発災から○分」「推奨度(★★★/★★/★)」「見出し」「なぜそう指示するのか」「宛先」「指示文」「回答期限」「回答方式と選択肢」。宛先は「全部署」「全病棟」や部署を選ぶほか、部署名の一部(例:施設|設備)でも指定できます。施設ごとに部署名が違っても当たるので、他の施設にそのまま渡せるシナリオになります。ステージの宣言を勧めたいときは「ステージnを推奨」を選びます。指示ではなく本部の作業(EMIS転記など)だけの項目も作れます。
  • 配る・もらう「⬇ ファイルに書き出す」でシナリオ1件をJSONファイルにでき、ほかの施設や端末に渡せます。受け取った側はヘッダーの「⬆ ファイルから読み込む」で取り込み、内容を確認して「保存する」を押します。
  • すぐ試す:編集画面の「🎓 このシナリオで訓練を始める」で、そのまま訓練を開始して本部画面へ移ります。
  • 院内サーバー(PHP)では data/scenarios/ にファイルとして保存され、全員が同じシナリオを使えます。1台完結版(Web・ひとり練習)ではその端末の中に保存されます。

A-9. 講評レポート

  • 本部ヘッダーの「📋 講評レポート」から、記録データを自動集計した講評を表示します(生成AIは不使用)。
  • 総評/要フォロー部署/部署別の状況/指示と回答(回答率・平均回答時間・未回答)などを確認できます。
  • 要請の処理(出しっぱなしになっていないか):要請の総数と、継続中/対応中/解決の内訳、解決までの時間の中央値が出ます。終了時点で未解決だった要請は、本部が指示を出したかどうかと一緒に表になります(指示なしの行は赤)。何度も繰り返し報告された要請(=対応が届いていない可能性)も出ます。外部手配の一覧もここです。
  • 指示の期限と回答の速さ:期限を付けた指示の数、回答までの中央値、期限を過ぎた回答の数、期限超過のまま未回答だった指示が出ます。
  • 訓練シナリオの指示案(お手本)の実施状況:シナリオに書かれていた指示案のうち、いくつ実施できたか(実施率)と、実施しなかった項目の一覧(時点・推奨度・指示文・宛先)が出ます。実施しなかった★★★の項目は赤く表示されます。次の訓練で重点的に練習するところです。
  • 指示の出し方の振り返り(お手本との比較):アプリが推奨していた指示と、実際に本部が出した指示を並べます。実行案から出した指示/手で書いた指示/却下した推奨/終了時点で未対応の推奨の数と、終了時点で残っていた★★★・★★の推奨(お手本の指示文つき)が表になります。「次はここを指示できるとよい」という指示の出し方の練習に使ってください。
  • 印刷/PDFCSVで保存できます。訓練の記録を残したいときに使ってください。

A-10. 実際の災害時(災害モード)

  • 本部の「🚨 災害モード開始」で、発災時刻を記録して運用を開始します(AIシミュレーションではなく、各部署が手動で報告します)。
  • 使い方は訓練と同じです。落ち着いて、部署の状況を報告し、本部の指示・通知を確認してください。
  • 前の訓練の記録が残っているときは、開始前に確認が出ます:「訓練終了」を押しても講評レポートのために記録は残るので、そのまま災害モードに入ると 訓練の「危険」報告が実際の被害と同じ一覧に並んでしまいます。そこで、残っている件数(報告・指示・クロノロ・一斉通知・要請・外部手配…)を示したうえで 「🧹 記録を消して開始(推奨)」「記録を残したまま開始」「やめる」の3つから選べます。
    消去しても設定と、ログイン済みの部署はそのままなので、各部署がログインし直す必要はありません。訓練の講評をまだ訓練履歴に保存していない場合は、 いったん「やめる」を押して 📊 講評レポート から保存してから、あらためて災害モードを開始してください。 残したまま開始した場合も、クロノロに注意書きが記録されます。

A-11. スマートフォンでの利用(写真報告)

各部署に配置したスマートフォン(電子カルテネットワーク端末)から、現場の写真つきで報告できます。特別な設定は不要で、画面の幅に応じて自動的にスマホ用の表示に切り替わります(PC・大画面はこれまでどおりの表示)。

すべての画面がスマホ表示に対応しました。これまでスマホ用の表示になっていたのは 部署選択・部署・本部・共有ボード の4画面だけで、設定・平時点検・講評レポート・訓練シナリオ・管理室などはPC用の見た目のままだったため、見出しが1文字ずつ縦に折り返すなどの崩れが出ていました。いまは15画面すべてで、ヘッダーが1段に収まり、横にはみ出さず、13pxより小さい文字が出ないようになっています(印刷用の「紙様式」とBCPマニュアルのPDF表示は、紙とPDFのための画面なので対象外です)。

ホーム画面に追加する(アイコンから1タップで開く)

  1. iPhone・iPad:Safariでこのアプリを開き、下(または右上)の共有ボタンから「ホーム画面に追加」を選びます。院内サーバー(http)でも追加できます。
  2. Android:Chromeのメニューから「アプリをインストール」「ホーム画面に追加」を選びます(https のWeb版・合同訓練サーバーで表示されます)。
  3. 追加するとアドレスバーの無い全画面で開き、ふつうのアプリと同じ見た目になります。中身はこのWebアプリそのものなので、更新の作業は要りません
  4. アイコンの絵は差し替えられます(⚙設定の担当者向け:assets/icons/source.png を置き換えて作り直します)。

スマホ表示の特徴

  • 下部のタブバーで「やること/報告/共有/メニュー」を切り替えます。
  • 本部の画面は「いま/指示案/指示/記録/一覧」の5つのタブに分かれます。PCでは3つの欄を横に並べて同時に見ますが、スマホでは1つずつ見る形です。「いま」=ステージ・受入搬送・集計・管理室からの報告、「指示案」=判断ガイド、「指示」=指示を出す・送信済み、「🕘 記録」=クロノロ・タイムライン・報告一覧、「一覧」=部署別 状況一覧。
    ※クロノロ・タイムライン・報告一覧は以前「指示」タブの中にあり、名前から気づけませんでした。独立した「🕘 記録」タブにしました。タブの赤い数字は「未対応の★★★」「回答待ちの指示」の件数で、PCの表示と同じものです。最後に見ていたタブは次に開いたときも選ばれています。
  • 管理室の画面も「群のいま/群へ指示/一覧」の3つのタブになります。「群のいま」=設置・集約・人の需給・管理室のアクション・本部からの指示、「群へ指示」=群内への指示、「一覧」=この群の部署。
  • 設定・平時点検・講評レポートは、見出しだけが並びます。読みたい見出し(または右の )を押すとその節だけ開きます。画面の先頭の「⊞ すべて開く/⊟ すべて畳む」でまとめて切り替えられます。開いた・閉じたはこの端末に記憶されます。
  • 選択項目は大きな並列ボタン(正常/注意/危険 など)になり、タップで選べます。
  • 設備・資器材は1項目ごとのカードで表示され、「不可/一部可」を選んだ項目に「📷 写真を追加」ボタンが出ます。
  • 画面の移動・資料(説明書/BCPマニュアル)・ログアウト等は、右上の「⋯」メニューにまとまっています。
  • 🎓 訓練・災害モードはカードにまとまっています(スマホからも訓練を始められます)。本部は「いま」タブのいちばん上、管理室は「群のいま」タブのいちばん上、部署は「やること」タブのいちばん上に「🎓 訓練・災害モード」の枠があり、そこに「🎓 訓練開始」(本部は災害モード開始・災害レベル・倍速・一時停止も)が並びます。押すと出るのはPCと同じ「🎓 訓練を始める」の画面で、シナリオ・事態・時間帯・災害レベル・倍速・AI本部を同じように選べます
    ※以前のスマホ表示ではこれらを隠していたため、スマホだけでは訓練を始められませんでした。

写真の撮り方・送り方

  1. 下タブの「報告」を開きます。
  2. 設備項目で「不可」または「一部可」を選ぶと出る「📷 写真を追加」を押し、「カメラで撮影」「写真ライブラリから選ぶ」を選びます(1項目最大6枚、撮影時刻も自動記録)。
  3. 画面下の「本部へ報告を送信」を押します。
  4. 色分け:選んだ状態に応じて入力欄に色が付きます。赤=危険・不可・被害あり黄=注意・一部・確認中緑=正常・可能・使用可。設備の可否も同じ色分けです(報告を送ったあとも色は残るので、いまの状況がひと目で分かります)。
  5. 送信が完了すると、画面下部に緑色で「✓ 送信しました(時刻)」と表示されます(数秒で自動的に消えます)。写真送信中は「送信中…」と表示されます。
  6. 送信すると「本部への要請・報告事項」の欄は空に戻ります。同じ要請を次の報告でもう一度送ってしまわないためです。送った内容はその下に「✓ 送信しました(この欄は次の報告のために空にしています)」として残り、「↩ この内容を入力欄に戻す」で書き戻せます。
    状態(危険/注意)・安否・診療継続・参集人数・設備の可否は現在の状況なのでそのまま残ります(次の報告でも最新の状況として送られます)。解決したものは上の「⚠ 本部へ報告した異常な状況」の「✅ 解決」で外してください。
電波が弱い・一時的に切れた場合:入力内容は端末に自動保存され、画面上部に「送信待ち」と表示されます。接続が戻ると自動的に送信されます(アプリを開いたままにしておいてください)。
写真は本部の「部署別 状況一覧」の写真列(📷◯枚)や部署の詳細画面に表示され、全部署で確認できます。報告全体だけでなく、指示への回答・コメント・本部からの指示・一斉通知にも写真を添付できます。

📱 通信なしで見るアクションカード(圏外・停電のとき)

スマホが圏外になっても・院内のサーバーが止まっても、自分の部署の「やること」を確認できるように、通信できるうちに端末へ控えておけます。入口は部署選択の画面(トップ)のいちばん上の「📱 通信なしで見るアクションカード」です。見るだけの控えなので、チェックは保存されません。本部への報告は、通信が戻ってからアプリで(または紙の状況報告用紙で)行ってください。

方法は2つあります。①ファイルに保存はどの環境でも使えます。②カードを開くは、Web版・合同訓練サーバー(https)なら圏外でもアプリのように開けます。

  1. 💾 ファイルに保存(どの環境でも):「💾 ファイルに保存」を押し、部署と事態を選んで「この内容で端末に保存」。1つのファイル(アクションカード_部署名_日付.html)ができます。iPhone は「ファイル」アプリ、Android は「ダウンロード」から、圏外でも開けます。院内サーバー(http)・1台完結版でも使えます。「👁 開いて確認」で中身を先に見られます。
  2. 📱 カードを開く(Web版・合同訓練サーバー):押すと「通信なしで見る」専用の画面が開きます。通信できる場所で一度開いておくと、画面と内容が端末に保存され、以後は圏外でも開けます。さらにその画面で「ホーム画面に追加」すると、ホーム画面の「BCPカード」のアイコンから1タップで開けます。通信できる場所で開けば自動で最新の内容に入れ替わります(画面上部に「✅ 最新の内容です」、圏外では「📴 ◯時点の保存版」と出ます)。
  • 中身:事態ごと・時間帯ごとのアクション(担当・ⓘ説明・夜間休日の読み替え)、参集基準・集合場所、設備・資器材の確認、外部連絡先。紙様式の「アクションカード」と同じ並びです。患者・職員の記録は入りません。
  • BCPの内容(⚙設定)を直したら、ファイルは保存し直してください。専用の画面は、通信できる場所で開けば自動で入れ替わります。
  • iPhone の注意:ホーム画面に追加したものと Safari とは控えが別々です。追加したら、通信できる場所でホーム画面のアイコンから一度開いてください。
  • 院内サーバー(http)の場合:ブラウザの決まりで「専用の画面を端末に保存する仕組み」が使えないため、圏外では②は開けません。①のファイルを各スマホに保存しておいてください。

A-12. 本部ツール(受援台帳・EMIS転記シート・資源/備蓄)

本部画面の下部にある3つのタブです。いずれも記録はクロノロと講評レポートに反映されます。

🤝 受援台帳

📡 EMIS転記シート

📦 資源・備蓄

A-13. 平時点検(サイバーBCP確認表・拠点病院要件の自己点検)

A-14. 患者・搬送、職員、対応チェック、連絡先(本部ツール)

本部画面下部の「本部ツール」に、A-12 の3タブに加えて次の4タブがあります。

🛏 患者・搬送

👥 職員

☑ 対応チェック

☎ 連絡先

A-15. 紙様式の印刷(アプリが使えないときの備え)

A-16. 訓練履歴と改善事項(AAR)

A-17. セットアップ(施設プロファイルとテンプレート)

B. 情報システム部向け 初期設定・運用

B-1. 技術構成と動作要件

主なファイル役割
index.html部署選択(ログイン)
department.html部署ビュー(報告・アクション)
hq.html災害対策本部ビュー
overview.html / depts.html他部署の状況・部署一覧
report.html講評レポート
settings.html設定画面(部署・報告項目・訓練イベント)
manual.html本説明書
assets/mobile.css / assets/mobile.jsスマホ用表示(画面幅820px以下で自動適用)
api.php / config.phpバックエンド / パス定義
data/bcp.json部署・アクション・報告項目の定義(マスタ)
data/state.json実行時データ(自動生成。報告・指示・通知など)
data/uploads/報告等に添付された写真ファイル(自動生成)
rooms.htmlチーム(別々の訓練を同時に開催する)
data/rooms/<チームID>/チームごとの記録(自動生成。state.json・history.json・backup・uploads)

B-2. 院内サーバーへの設置

  1. アプリのフォルダ一式を、PHPが動作するWebサーバーの公開ディレクトリに配置します。
  2. data/ フォルダに書き込み権限を付与します(Webサーバー実行ユーザーが state.json を作成・更新できること)。
  3. ブラウザで index.html を開き、部署選択が表示されれば設置成功です。
  4. 各部署の端末から同じサーバーのURLにアクセスすれば、状態は全端末で共有されます(同時に協力して訓練・運用できます)。
動作確認だけであれば、PHP同梱のサーバーでも起動できます:
php -S 0.0.0.0:8099 -t .http://<サーバーIP>:8099/
タイムゾーンconfig.phpAsia/Tokyo に設定済みです。サーバー移設時は config.php のパス定義のみ確認してください。

B-3. 初期設定(部署・報告項目の登録)

初めての施設では、まずセットアップ(A-17)でテンプレートから設定を作成してください。その後の細かい調整はブラウザの設定画面(settings.html、トップ画面「管理・平時のメニュー」の「⚙ 設定」)から行えます。保存すると全端末に反映され(次回読み込み時)、保存前に自動でバックアップ(data/bcp.backup.json)が作成されます。

患者数・受入可能病床を報告する部署

部署ごとに「患者数を報告」「受入可能病床あり」のチェックがあります(⚙設定「部署の事前登録」の各部署)。

「複数登録できる部署」の設定(病棟・外来・事務部門など)

ログイン時に名称を入力して複数を任意に作成できる部署(病棟・外来・事務部門など)は、⚙設定画面の部署編集で種別を「複数登録(名称入力)」にすると、次の欄が表示されます(data/bcp.json では "type": "ward")。

設定欄意味例(外来)
種別(type「複数登録(名称入力)」にすると名称入力式になる"ward"
名称の呼び名(unitLabel入力画面のラベル文言。「○○名」の形にすると、ボタンなどで「この○○で開始」と表示外来名(例:内科外来・整形外科外来)
名称の候補(presetsログイン時の入力候補(サジェスト。自由入力も可)内科外来/外科外来/整形外科外来/小児科外来 …
訓練で初期配置する名称(trainingUnits訓練開始時に自動で配置され、AIが報告する区分。空なら候補と同じ内科外来/外科外来/整形外科外来
初期設定では病棟(ICU・SCU・HCU・4階東病棟 など)、外来(内科外来・外科外来・整形外科外来 など)、事務部門(総務部・医事部・情報システム部)が「複数登録できる部署」です。訓練を開始すると、これらの「訓練で初期配置する名称」がすべて自動で配置されます(ログイン済みの区分は人が担当、それ以外はAI)。本部の一斉指示「全病棟」の宛先は病棟系(病棟・フロアなど)だけで、外来・事務部門には届きません。候補が空の部署は、部署名そのままの区分が1つ配置されます。

災害レベルの設定(訓練)

訓練の災害レベル(軽度/中等度/重度)は、data/bcp.jsondisasterLevels で調整できます。各レベルは AI部署の傾向(良好 good/普通 normal/苦戦 bad)の重みで表現します(合計が1になるよう設定)。

レベルgood(良好)normal(普通)bad(苦戦)
軽度 minor0.60.30.1
中等度 moderate(既定)0.30.40.3
重度 severe0.10.30.6
重みを変えれば各レベルの厳しさを調整でき、keylabel を足せばレベルの追加も可能です。実際の選択・切替は本部・部署ビューのヘッダーにある「災害レベル」から行います(A-8参照)。
高度な編集は data/bcp.json を直接編集することもできます(配置後に data/bcp.backup.json を控えておくと安全です)。現場のBCP改定に合わせて、部署やアクションを更新してください。

B-4. データ管理・バックアップ・リセット

Web動作確認用デモ(PHPが動かない静的配信)での写真:PHPサーバーが無い環境(例:静的ホスティングのデモURL)では、写真はその端末のブラウザ内(localStorage)に保存され、他端末とは共有されません。ブラウザの保存上限(約5MB=写真おおよそ10〜20枚が目安)に達すると保存できなくなり、「デモ(Web動作確認用)の写真の保存上限に達しました。ヘッダーの『リセット』で初期化してください」と表示されます。本番の院内サーバー(PHP)ではファイル保存のため、この上限はありません。

B-5. インターネット共有(任意)

院外・遠隔の複数部署でも同時に訓練したい場合は、同じアプリをインターネット上のPHPホスティングに常設できます(同梱の Dockerfile / render.yaml を利用)。

B-6. 運用・セキュリティ上の注意

B-7. トラブルシューティング

症状原因・対処
画面は出るが報告が保存されない/エラーdata/ の書き込み権限を確認(Webサーバー実行ユーザーに付与)。
「読み込みに失敗しました」PHPが動作していない可能性。file:// ではなくPHPが動くWebサーバー経由で開く。api.php?action=state がJSONを返すか確認。
最新の変更が画面に反映されないブラウザキャッシュ。Ctrl+Shift+R で再読み込み。
日本語が文字化けする(設定編集時)ファイルはUTF-8で保存。bcp.json を手編集する場合はUTF-8で。
設定を戻したいdata/bcp.backup.jsonbcp.json に戻す(設定画面の復元機能、または手動)。
スマホで「送信待ち」のまま送られない電波・ネットワークが切れています。接続が戻れば自動送信されます。アプリを開いたままに。継続する場合は同じ院内Wi-Fi/LANに接続しているか確認。
スマホ用の表示にならない画面幅820px以下で自動適用。assets/mobile.css / assets/mobile.js が配置され読めているか、ブラウザ再読み込み(Ctrl+Shift+R)を確認。

災害BCPアプリ / 本説明書は manual.html です。

📚 目次